造血多能幹細胞増殖因子を用いた骨髄性白血病発生機序の解析
Project/Area Number |
61015094
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Research Category |
Grant-in-Aid for Cancer Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
渡辺 陽之輔 慶応大, 医学部, 教授 (20051013)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
半田 宏 東京大学, 医科学研究所, 助教授 (80107432)
張ケ谷 健一 慶應義塾大学, 医学部, 助手 (40101894)
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Project Period (FY) |
1986
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1986)
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Budget Amount *help |
¥5,200,000 (Direct Cost: ¥5,200,000)
Fiscal Year 1986: ¥5,200,000 (Direct Cost: ¥5,200,000)
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Keywords | 造血幹細胞増殖因子 / 白血病細胞株 / 増殖因子のアミノ酸解析 / バースト刺激因子 |
Research Abstract |
造血多能幹細胞増殖因子(HSGF)はヒト骨髄間質細胞株KM-102よりBurst Promoting activity(BPA)活性を指標として精製された。KM-102細胞の培養系から6Lの無血清培養濾液を採取した。この培養濾液を、5段階の分画(硫酸アンモニウム分画,陰イオン交換カラム,レクチンカラム,HPLCゲル濾過,逆相HPLC)をおこない、BPAの比活性を通常培養濾液の340000倍に高めた。この最終精製物はSDSポリアクリルアミドゲル電気泳動で約18000daltonの単一の広がったバンドとなり生物活性を伴っていた。この因子がBFUe由来コロニーのhalfmaximal growthを促す濃度は7pg/ml(3.9×【10^(-13)】M)で、現在までに報告されているBPA活性を有する因子の中で最も高い比活性を示した。本因子7pg/mlの濃度では0.3%軟寒天中でCFUc由来コロニーの形成は刺激されない。この因子120pg/mlの添加により、BFUe由来コロニー形成を40〜100%増加させることができ、これと同数のBFUe由来コロニーを得るのにエリスロポエチン添加量を0.5U/mlにまで減少させることができた。また、この因子はT細胞と壁付着細胞を除いた骨髄細胞の一週間の浮遊培養でコントロールに比し145%のG-CFUc、181%のGM-CFUc、264%のM-CFUc、393%のFo-CFUcの増加を促した。この結果は精製した因子が骨髄液体培養で多能性造血幹細胞の増殖分化を刺激し、分化の方向が決っている幹細胞の数の増加を引き起こす事を示唆する。この最終段階精製物を気相シークエンサーにてアミノ酸配列ではGM-CSFの配列に酷似していた。しかし、HSGFはCFUc分化への刺激作用が報告されているGM-CSFに比し弱く、また、極めて低濃度で未熟幹細胞の増殖分化を刺激する。また、この因子はヒト白血病細胞株(KG-1)の増殖を刺激する。以上より、更に、この物質の本態について検討の余地があり、今後、HSGFのレセプターの性状、シグナル伝達機構の解析をKG-1細胞を用いて行う予定である。
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Report
(1 results)
Research Products
(4 results)