Project/Area Number |
61015102
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Research Category |
Grant-in-Aid for Cancer Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Japanese Foundation For Cancer Research |
Principal Investigator |
鶴尾 隆 癌研究会, その他, 研究員 (00012667)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
杉本 芳一 (財)癌研究会癌化学療法センター, .PD学術振興会特別 (10179161)
浜田 洋文 (財)癌研究会癌化学療法センター, 基礎研究部, 嘱託研究員 (00189614)
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Project Period (FY) |
1986
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1986)
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Budget Amount *help |
¥11,400,000 (Direct Cost: ¥11,400,000)
Fiscal Year 1986: ¥11,400,000 (Direct Cost: ¥11,400,000)
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Keywords | 抗癌剤 / 抗癌剤耐性 / ビンクリスチン / アドリアマイシン / モノクローナル抗体 / 耐性タンパク / 耐性遺伝子 / カルシウム培抗薬 |
Research Abstract |
本年度の研究計画に対応し以下の実績をえた。1.耐性細胞の樹立と、耐性細胞の生化学的薬現学的解析。ヒト骨髄性白血病細胞K562を連続的にビンクリスチン、あるいはアドリアマイシンにさらすことによって、ビンクリスチン、アドリアマイシンに耐性化した株(それぞれK562/VCR,K562/ADM)を樹立した。耐性株は染色体が変化している。生化学的な耐性機構として、抗癌剤排出の亢進がみられた。また膜に18万,8.5万,6.5万の糖タンパク(耐性タンパク)を発現していた。2.耐性タンパクに対するモノクローナル抗体の作成。マウスをK562/ADMで免疫し、脾臓細胞をミエローマと融合させた細胞株から、耐性癌に選択的に反応するモノクローナル抗体を得た。これらの抗体のうちMRK-16と17は、K562/ADMのみならず、ヒト卵巣癌細胞のアドリアマイシン耐性株にも反応した。MRK-16,17は抗原として、分子量18万の耐性糖タンパク(P-glycoprotein)を認識する。3.モノクローナル抗体を用いた耐性タンパクの機能解明。P-glycoproteinに反応する抗体MRK-16は耐性癌細胞において、抗癌剤の膜輸送を修飾する。またMRK-17は単独で耐性細胞の増殖を阻害した。このことは耐性タンパクP-glycoproteinは抗癌剤の膜輸送、あるいは細胞の増殖に関与することを示す。4.耐性遺伝子の分離。K562/ADMのDNAをマウスのL-細胞にトランスフェクトすることによって、耐性を獲得したL-細胞の分離に成功した。更に2次トランスフェクタントの分離に成功した。現在、2に関しては他のモノクローナル抗体の作成、3に関してはP-glycoprotein及び他のタンパクの機能を解析中であり、4に関してはトランスフェクタントから耐性遺伝子をクローニングしている。
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Report
(1 results)
Research Products
(8 results)