河川災害の予測能力向上のための水理・水文指標の開発と既設システムの有効利用
Project/Area Number |
61025020
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Research Category |
Grant-in-Aid for Research in Natural Disasters
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | University of Yamanashi |
Principal Investigator |
竹内 邦良 山梨大, 工学部, 教授 (50016672)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
坂本 康 山梨大学, 工学部・環境整備工学科, 助手 (80126648)
砂田 憲吾 山梨大学, 工学部・土木工学科, 助教授 (20020480)
宮沢 直季 山梨大学, 工学部・土木工学科, 助手 (80166165)
荻原 能男 山梨大学, 工学部・土木工学科, 教授 (00020347)
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Project Period (FY) |
1986
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1986)
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Budget Amount *help |
¥3,000,000 (Direct Cost: ¥3,000,000)
Fiscal Year 1986: ¥3,000,000 (Direct Cost: ¥3,000,000)
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Keywords | ビンガム流動 / 土石流 / 開水路の流れ / 流出水質 / 直接流出 / 流出寄与域 / 河床変動 |
Research Abstract |
本研究では、土石流を伴う洪水の予測能力の向上を目的として、現象発生のcritical状態量の把握と指標化、ならびに既存の降雨・流出観測システムの有効利用を検討した。本年度は前年度の基礎的研究結果の基盤に立ち、土石流発生のcritical状態量としての降雨パターン、土壌状態量、および飽和水分領域の発生・変動特性等を洪水・土石流発生の予知と予測に使える指標の形に翻訳して表現すること、ならびにこれを、すでに高度な整備態勢を整えつつある降雨・流出観測網と連動させることのために解決すべき実用上の問題点を検討した。 1.荻原、宮沢は前年度管路におけるビンガム流動の抵抗について基礎的研究を行ったが、本年度はそれを開水路の流れに発展させて土石流等の流れの基礎理論の開発を行い、ベントナイトと水の混合流体による実験で検証した。また、山梨県内で山地崩壊を発生した降雨の分析も行った。 2.坂本は、前年度室内実験により検討した流出寄与域と水量・水質との関係について、山梨大学管理の流出試験地での観測結果によりさらに現実的な問題点を検討した。また、その際問題として抽出された不飽和・不均一な流れと水質変化との関係を室内実験により検討した。 3.砂田は、前年度開発した流域実地形を考慮する斜面分割直接流出モデルを試験流域に適用して検証すると共に、斜面諸特性が流出寄与域の発生と拡大にどのように影響を及ぼすかを明らかにした。また、河川災害に直接関与すると思われる河床変動特性について富士川上流部を中心に解析を行い、特に扇状地河川における大規模・中規模河床変動諸特性を検討した。 4.竹内は、前年度開発した雨域の自動追跡の修正プログラムを用いた降雨予測のモデル開発を試みた。
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Report
(1 results)
Research Products
(6 results)