ヒートアイランドとダストアイランドの立体構造と関連性のモデル化に関する研究
Project/Area Number |
61030007
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Research Category |
Grant-in-Aid for Environmental Science
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
河村 武 筑大, 地球科学系, 教授 (20111362)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中根 英昭 国立公害研究所, 大気環境部, 研究員 (50155777)
竹内 延夫 国立公害研究部, 大気環境部, 室長 (60101044)
小林 守 筑波大学, 地球科学系, 講師 (10153644)
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Project Period (FY) |
1986
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1986)
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Budget Amount *help |
¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Fiscal Year 1986: ¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
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Keywords | ヒートアイランド / ダストアイランド / ダストドーム / 都市気候 / 大気汚染 / レーザーレーダー |
Research Abstract |
ヒートアイランドとダストアイランドの立体構造と関連性(対応性)を調べ、その特徴をモデル化する目的で、昭和60年度に筑波科学万博会場で実施した観測資料の解析を進めるとともに、筑波研究学園都市および埼玉県熊谷市において新たに観測を行ない、これらの結果を総合的にまとめた。その主な結果は次のとおりで、その概要は本年度開かれた環境科学シンポジウムや日本気象学会,大気汚染学会等で発表した。 1)科学万博会場をモデル都市として実施した観測の解析結果は、他の都市における観測結果とよい対応がみられる。 2)いずれの都市でもヒートアイランドが夜間に形成されるが、筑波研究学園都市では、その高度が低く、ヒートアイランド強度が弱い。クロスオーバー現象の見られる高度は、周辺の建物の高度の2〜3倍である。都心部の低層大気の鉛直プロファイルは、熊谷では他の都市よりも若干不安定化することが明らかになった。 3)レーザーレーダーによって測定したエアロゾル濃度の鉛直分布を、大気の温位勾配と比較すると、ヒートアイランドの上端に対応する上層の逆転層の高度とエアロゾル濃度の高い層とが対応し、よい一致が見られる。 4)ヒートアイランドとダストアイランドの立体構造にはかなりよい対応が見られ、レーザーレーダーにより、ヒートアイランドの発達,減衰を知ることができる。
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Report
(1 results)
Research Products
(2 results)