Project/Area Number |
61030023
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Research Category |
Grant-in-Aid for Environmental Science
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
鈴木 継美 東大, 医学部, 教授 (80009894)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
二塚 信 熊本大学, 医学部, 助教授 (80040195)
斎藤 寛 長崎大学, 医学部, 教授 (80004901)
近藤 東郎 慶応大学, 医学部, 教授 (00129438)
埴原 和郎 東京大学, 理学部, 教授 (70011707)
石西 伸 九州大学, 医学部, 教授 (80037340)
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Project Period (FY) |
1986
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1986)
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Budget Amount *help |
¥16,500,000 (Direct Cost: ¥16,500,000)
Fiscal Year 1986: ¥16,500,000 (Direct Cost: ¥16,500,000)
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Keywords | 環境汚染物質 / 人体蓄積 / 生体試料 / 分析 |
Research Abstract |
1.長期的変動 日本各地の縄文、弥生、古墳、鎌倉、室町・江戸時代の遺跡から発堀された古人骨について元素分析を行なった。方法論上の問題として骨の部位による変動、前処理の方法による差異、骨の土壌による汚染の影響と洗浄効果等について検討し、それらの結果をふまえて助骨中元素濃度の時代による変動、地域差、出土状況の異なる遺跡の種類による変動等について解析を行なった。江戸時代の骨は有機物の残存量が大きく、それに伴い骨の主要な成分であるカルシウム、リン濃度は低値を示した。一方、この時代の骨は、土壌汚染を受けていない遺跡から出土したものでも鉛濃度が高く、江戸時代に生活環境の鉛による汚染が進行した可能性の大きいことが示唆された。更に、現代人骨については、鉛濃度は江戸時代に比べむしろ低値であることが示された。 2.広域的変動 南米各地において集団居住する日本人の毛髪中微量元素濃度が地域により異なることが明らかとなり、その変動要因について、食生活との関連、利用している水や土壌の影響等について分析を行なった。尿中濃度についても地域による変動が認められたが、毛髪でみられた地域差とは必ずしも一致しなかった。また、パプアニューギニアより収集した食物、毛髪中微量元素濃度を測定し、工業的汚染源のない地域におけるこれら諸元素の変動の要因について解析を進めた。汚染元素のひとつである水銀濃度は魚類次いで爬虫類で高く、魚の摂取量の多い地域で水銀摂取量推定値は最も高かった。この推定値と毛髪中水銀濃度との関連について検討した。一方、国内においては、過去にカドミウムやメチル水銀の汚染のあった地域の住民の健康調査を行ない、現在におけるこれら汚染の影響について検討を行なった。また住民より収集した生体試料中微量元素濃度についてのデータを集積した。
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Report
(1 results)
Research Products
(14 results)