Project/Area Number |
61030066
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Research Category |
Grant-in-Aid for Environmental Science
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Kagawa Nutrition University |
Principal Investigator |
小原 秀雄 女栄養大, 栄養学部, 教授 (70076165)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
半谷 高久 MV研究所, 代表
斉藤 平蔵 東京理科大学, 理工学部, 教授 (50010575)
末石 冨太郎 大阪大学, 工学部, 教授 (00025834)
川上 秀光 東京大学, 工学部, 教授 (20010671)
沼田 真 淑徳大学, 社会福祉学部, 教授 (10009037)
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Project Period (FY) |
1986
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1986)
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Budget Amount *help |
¥7,300,000 (Direct Cost: ¥7,300,000)
Fiscal Year 1986: ¥7,300,000 (Direct Cost: ¥7,300,000)
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Keywords | 都市 / 自然生態系 / 都市生態系 / ハビタット / 都市計画 / 近郊農村 / 人間主体 / 都市モデル |
Research Abstract |
人間はその出発においては、自然生態系の一要素であったが、集落の形成にみられるように、ハビタットの人為人工化によって人為生態系を作る一方、自らはヒトとしての生物的性質の社会化文化化をはかって人間となり、系の主要素となった。都市と人間のこのような経緯は、都市環境が人間としての生活だけではなく、ヒトにとっても好適なものとして計画されるべきことを示している。したがって本研究は、都市生態系の構造と機能を人間主体的総合的に捉えなおし、今後のハビタット形成、即ち都市計画の基礎となる新しい都市モデルを得ることを目的にし、千葉市・市原市地域をフィールドとして研究を行った。 都市は地勢・地形的特徴をもつ。そこでフィールドに成立する都市生態系を陸域と水域の面から捉え、人間活動とそれによって生じる問題を整理し、これを景観生態学的アプローチから特徴を明らかにした。また近郊農村との相互関係を、緑地の変遷と価値変化を軸に明らかにした。緑道を含めて都市生態系の緑地は、今日ではre-habitationの結果であり、この点から都市開発前後の植生動態を明らかにした。また都市の動物相の主要素であるペット動物を、都市居住者の心理的代替行動との関係で、また居住民の永住意識や子供の遊びの質の面からそれぞれ分折し、都市における人間生体的な環境制御の要件の示唆を得た。以上の都市生態系有機的要素の動態把握に加え、水・エネルギー・情報といった要素の動態については、それらの移動に伴う価値転換も含めて資料を集め解析し、都市一般および地域による特徴を明らかにした。これらに加えて、研究成果を都市計画におりこむ手法の一つを開発することに併せ、環境計画のフローチャートをフィールドに沿って作製し、また、都市モデルのシュミレーションを行った。これらの成果は、和文と英文の報告書にまとめ、国内外に配布した。
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Report
(1 results)
Research Products
(8 results)