粒径・密度分離を行なったサブミクロン大気粉塵の特性化
Project/Area Number |
61035064
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Research Category |
Grant-in-Aid for Environmental Science
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Tokyo University of Science |
Principal Investigator |
古谷 圭一 理科大, 理学部, 教授 (80087345)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
菊地 正 東京理科大学, 理学部, 講師 (30101306)
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Project Period (FY) |
1986
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1986)
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Budget Amount *help |
¥2,700,000 (Direct Cost: ¥2,700,000)
Fiscal Year 1986: ¥2,700,000 (Direct Cost: ¥2,700,000)
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Keywords | サブミクロン分離 / SEX-EDX / 石炭フライアッシュ / 粒径別分離 / 密度別分離 / LAMMA / フローサイトメトリー / 大気粉塵 |
Research Abstract |
1.石炭フライアッシュのサブミクロン粒径分離の検討 1)サブミクロン粒径分離の検討:粒子が静電気によりフィルター上への付着を抑止する目的からニュークリポアフィルター表面上に金蒸着及び化学処理を施したものに関し、比較検討を行った結果、両方法ともフィルター表面上の帯電抑止には有効である事を見出した。金蒸着処理を施したフィルターは、蒸着部の剥離現象により帯電抑止の効果の劣化が激しく堅牢さに欠ける。他方、フィルター表面上に化学処理を施したものは、堅牢であり帯電抑止効果の劣化がほとんど認められなかった。2)石炭フライアッシュのサブミクロン粒子粒径の特性化:試料を粒径分離前に予め混合重液溶液を用いて比重分離を行いこの試料に関して1)の方法にて粒径分離を行った。このの結果、粒径が25〜20μmのNa、〈0.8μmのS,Caの増加以外は、74〜0.8μmまでの構成成分は、ほとんど同一元素であるが0.8μm以下のサブミクロン粒子では、S,Naが著しく増加し、次にCa,Mg,P,Clが増加し、この粒径以外のものときわめて異った組成であった。 2.フローサイトメトリーを用いた大気粉じん粒径分離への試み:細胞分離に用いられているフローサイトメトリーを大気粉じん粒径分離への応用に試みた。得られた粒子は、全て5μm以下であり10〜5μm粒子は、含まれていなかったことから、本法は、大気粉じん粒径分離に応用できる可能性が示唆された。 3.レーザーマイクロプローブ質量分析法(LAMMA)による石炭フライアッシュの特性化:以上の結果より以下の点が明かとなった。1)粒径-密度分離と組み合わせることにより LAMMAによる石炭フライアッシュの半定量分析がばらつきCV=50%以下で可能であり、2)LAMMAによる個々の粒子の定量的な取扱が可能である。
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Report
(1 results)
Research Products
(2 results)