Project/Area Number |
61050052
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Research Category |
Grant-in-Aid for Fusion Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | International Christian University |
Principal Investigator |
高倉 かほる 国際基督大, 教養部, 助手 (80052281)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
長谷川 圀彦 静岡大学, 理学部, 教授 (90021948)
朝野 武美 大阪府立放射線中央研究所, 第二部, 主任研究員 (30100176)
安田 秀世 金沢大学, 薬学部, 助教授 (40111554)
石川 光男 国際基督教大学, 教養学部, 教授 (30052244)
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Project Period (FY) |
1986
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1986)
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Budget Amount *help |
¥3,000,000 (Direct Cost: ¥3,000,000)
Fiscal Year 1986: ¥3,000,000 (Direct Cost: ¥3,000,000)
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Keywords | トリチウム照射 / DNA損傷 / 放射性壊変 / 過酸化水素 / 形質転換能 / 低線量率 / 線量率依存 / 鎖切断 |
Research Abstract |
トリチウム水による核酸損傷の分子構造という統一テーマの基で、各班員は、各々の分担テーマを中心に研究を行った。高倉,石川は、トリチウム水照射によるプラスミドDNAの大腸菌に対する形質転換能の不活化の効率を調べた。線量率を種々かえて (500μCi/ml,100μCi/ml,10μCi/ml)の形質転換能の不活化の効率を調べた所、線量率の減少とは逆に、不活化の効率が増大していく、いわゆる賀田効化が認められた。実験使用前、トリチウム水保存中に蓄積された過酸化水素は、カタラーゼ処理をして、取り除いた後、実験に用いたが、処理をしなかったものと較べて、大きな差が生じ、形質転換能の不活化に与える過酸化水素の影響が確認された。また、トリチウム水照射とほゞ同じオーダーの低線量率でのCo-60γ線による照射を試み、RBEがほぼ1である事を確認した。γ線照射における線量率の問題は、トリチウム照射による損傷を正しく評価する上で、今後検討を続ける価値があると思われる。 安田はまた、トリチウム水照射されたプラスミドDNAの形質転換能の効率を調べ、混在する過酸化水素の影響が大である事を確認している。また、培養動物細胞でのDNA鎖切断においても、過酸化水素の影響が認められ、カタラーゼ処理により、RBEがほゞ1になる事を示した。プラスミドDNA鎖では、鎖切断に過酸化水素の存在が影響した事もわかった。 長谷川は、過酸化水素の定量を硫酸チタン法で行う事を試み、また、金属と過酸化水素の混在する系でのDNA鎖切断について種々の知見を得た。 朝野は、トリチウムの生物学的影響の原因として、放射性壊変に伴う効果(T効果)を調べているが、本年度は、T効果による放射性ウラシルの分解について研究し、その分解率の平均値は約55%/【^3H】壊変、また分解生成物の総収率の平均値は約34%/【^3H】壊変としている。
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Report
(1 results)
Research Products
(2 results)