Project/Area Number |
61065004
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Research Category |
Grant-in-Aid for Specially Promoted Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
本庶 佑 京都大学, 医学部, 教授 (80090504)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
清水 章 京都大学, 遺伝子実験施設, 助教授 (00162694)
川市 正史 京都大学, 医学部, 助教授 (00195041)
佐辺 寿孝 (佐邊 壽孝 / 佐邊 寿孝) 京都大学, 遺伝子実験施設, 助手 (40187282)
松浪 伯禎 京都大学, 医学部, 助手 (40192752)
木梨 達雄 京都大学, 医学部, 助手 (30202039)
川上 敏明 京都大学, 医学部, 助手 (60143418)
野間 隆文 京都大学, 医学部, 助手 (40189428)
武田 俊一 京都大学, 医学部, 助手 (60188191)
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Project Period (FY) |
1986 – 1990
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1990)
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Budget Amount *help |
¥251,000,000 (Direct Cost: ¥251,000,000)
Fiscal Year 1990: ¥51,000,000 (Direct Cost: ¥51,000,000)
Fiscal Year 1989: ¥49,000,000 (Direct Cost: ¥49,000,000)
Fiscal Year 1988: ¥48,000,000 (Direct Cost: ¥48,000,000)
Fiscal Year 1987: ¥52,000,000 (Direct Cost: ¥52,000,000)
Fiscal Year 1986: ¥51,000,000 (Direct Cost: ¥51,000,000)
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Keywords | Bリンパ球 / VDJ組換 / 骨髄多分化能細胞 / ストロ-マ細胞 / リコンビナ-ゼ / ショウジョウバエ / SーS組換え / 環状DNA / 抗体遺伝子再構成 / DNA結合タンパク質 / cDNAクローニング / integrase family / transgenic mouse / double isotype expression / trans splicing / ヒト抗体V_H鎖遺伝子 / 骨髄細胞からのリンパ球への分化 / クラススイッチ / IgM^+IgG^+B細胞 / IL-2 / IL-2R / トランスジュニックマウス / NK細胞 / 抗体遺伝子D断片 / Bリンパ球の分化 / IL-4 / IL-2リセプター / トランスジェーニックマウス / 染色体マップ / IL-4遺伝子 / IL-5遺伝子 / 免疫グロブリン遺伝子 / リンフォカイン遺伝子 / 人工突然変異 / インターロイキン2の受容体 / インターロイキン5 / エンハンサー |
Research Abstract |
骨髄多分化能細胞LyD9をストロ-マ細胞株RP010と同時培養することによって、Bリンパ球への分化誘導系を確立した。分化したLyD9由来B細胞から免疫グロブリンH鎖cDNAを単離し、その構造解析を行った。このH鎖cDNAはLyD9のアロタイプ固有のC領域塩基配列を持ち、V領域は特定のV領域に固まることなく様々なV領域が発現されていることが明らかになった。この系の確立により今後ストロ-マ細胞と骨髄多分化能細胞との間の分化誘導に関与する分子の解析が可能となる。またVDJ recombinationに関与する酵素の一つと考えられるRBPーJk遺伝子の構造解析を行った。マウスにおいては2種類の偽遺伝子と2種類の構造上正しい遺伝子とが存在した。この内の一方はプロセス型遺伝子であり塩基配列上はまったく問題がなかったが、イントロンを完全に欠失したものであった。この遺伝子が発現され機能を持つかどうかについては明らかではない。イントロンを持つ正しい遺伝子は、幾つかの異なるスプライシング様式をもって発現されることが明らかになった。RBPーJkは免疫系のみならず、体の各組織においてmRNAタンパク質共に発現されていることが明らかとなった。RBPーJkと相同の遺伝子をショウジョウバエゲノムから単離しその構造解析を行ったところ、マウスのものとアミノ酸配列で74%以上の相同性があることが明かとなった。この遺伝子より発現されたタンパク質はマウスのRBPーJkと同じく免疫グロブリンJk組換えシグナルDNAに結合活性を持っていた。このことは抗体遺伝子の進化について重要な示唆を与える。クラススイッチの分子機構として、我々は欠失される遺伝子が環状DNAとして放出されるというモデルを提唱していたが、LPSとILー4で刺激した脾細胞から環状DNAを精製し、その遺伝子のクロ-ニングによりSーS組換えを起こした遺伝子を単離した。このことからSーS組換えにおいて環状DNAが放出されることが確定し、これまでのモデルが実証された。
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