Project/Area Number |
61106003
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Research Category |
Grant-in-Aid for Special Project Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
冨田 謙吉 京大, 薬学部, その他 (20025670)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大西 俊一 京都大学, 理学部, 教授 (00025272)
直井 信 名古屋大学, 医学部, 助教授 (50022786)
名取 俊二 東京大学, 薬学部, 教授 (50012662)
石橋 貞彦 広島大学, 医学部, 教授 (90012616)
田代 裕 関西医科大学, 教授 (40077558)
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Project Period (FY) |
1984 – 1986
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1986)
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Budget Amount *help |
¥19,100,000 (Direct Cost: ¥19,100,000)
Fiscal Year 1986: ¥19,100,000 (Direct Cost: ¥19,100,000)
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Keywords | エンドサイトーシス / エキソサイトーシス / 細胞情報伝達 / プロセシング / 蛋白質リン酸化反応 / 受容体 |
Research Abstract |
本年度には、エンド・エキソサイトーシスにおける細胞構成分子および貪食・分泌される分子のプロセシングと生体機能発現について次の諸実績を得た。(1)金関は、生鮮肝細胞のエンドサイトーシスの超微細形態を急速凍結レプリカ法で観察し、始めて膜と細胞質繊維の連結した網状構造を確認した。(2)大西は、フェライド微粒子にアシアロ糖などの生物リガンドを結合しそのエンドサイトーシス状況を高磁場分画法で解析する新技術を開発した。(3)富田は、肥満細胞の分泌に際してPG受容体がCキナーゼでリン酸化修飾されてリガンド認識が変化すること、(4)石橋は、好中球活性酸素の生成がCキナーゼによる蛋白質リン酸化修飾で変化すること、(5)小山は、白血球の貪食に際してのフエゴソーム形成がセリンプロテアーゼで修飾されることの必須性を明らかにした。(6)宇井は、好中球の走化性ペプチド刺激において、受容体とGTP結合蛋白質(Gi)が共役することを証明した。(7)直井は、β-ガラクトシダーゼが脳シナプトソームに取込まれる際の糖鎖の認識機構を、(8)山崎は、ER、又はゴルジのシス領域での糖蛋白質の細胞内転送を阻害する化合物の作用機構を、(9)池原は、分泌蛋白質の硫酸化がゴルジ装置トランス領域で起こることを明らかにし、エキソサイトーシス時の分子修飾の重要性が多方面から理解された。一方(10)田代は、定量的免疫電顕法を用いることによってエキソサイトーシスの細胞内輸送過程が経時的・定量的にわかるとともに、細胞膜(例,肝)の極性分布が理解されることを示唆した。(11)名取は、昆忠(センチニクバエ)の脂肪体上の受容体がリン酸化、分子プロセシング、ルミクローム共有結合などの修飾によって生理機能が発現する事実、(12)赤沢は、植物細胞のエキソサイトーシスで、α-アミラーゼは糖鎖修飾の重要性を、(13)佐藤は、加熱不活化インフルエンザウィルスの場合の宿主細胞のエンドソームと輸送経路の変化について解明した。
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Report
(1 results)
Research Products
(6 results)