Project/Area Number |
61109005
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Research Category |
Grant-in-Aid for Special Project Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
永津 俊治 名大, 医学部, 教授 (40064802)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
間野 忠明 名古屋大学, 環境医学研究所, 教授 (30023659)
平山 恵造 千葉大学, 医学部, 教授 (40052972)
柳沢 信夫 信州大学, 医学部, 教授 (00010025)
吉田 充男 自治医科大学, 教授 (70048966)
楢林 博太郎 順天堂大学, 医学部, 教授 (40052922)
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Project Period (FY) |
1986
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1986)
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Budget Amount *help |
¥21,700,000 (Direct Cost: ¥21,700,000)
Fiscal Year 1986: ¥21,700,000 (Direct Cost: ¥21,700,000)
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Keywords | 大脳基底核疾患 / パーキンソン病 / ハンチントン病 / ドーパミン / ノルアドレナリン / ドブス / MPTP / PET |
Research Abstract |
大脳基底核疾患の発症機構を、分子・細胞レベルの神経生物学のミクロの視点と、臨床解析のマクロの視点とを総合して研究を進め、3年間の研究の結論を含めて次の主要な新知見が得られた。(1)パーキンソン病のMPTPによるモデル動物で急性にはチロシン水酸化酵素系の阻害、慢性には酵素蛋白質の減少が免疫化学法で立証された。(2)MPTP投与により線条体のドーパミン減少と逆にセロトニンの代謝増加が立証された。(3)MPTPは黒質線条体ドーパミン系を特異的に侵害しノルアドレナリン系への影響が比較的少なかった。他方、ヒトのパーキンリン病では進行期にノルアドレナリン系も侵害され、補充療法レードプスが有効であった。(4)蛋白キナーゼCの放射性リガンドを用いて黒質線条体ドーパミン系でパーキンソン病脳で減少が認められた。(5)ベンゾジアゼピンアンタゴニマトの放射性リガンドを用いたポジトロンETによりパーキンソン病でベンゾジアゼピン受容体に変化がなかった。(6)パーキンソン病では髄液のドーパミン、ノルアドレナリンが重症になるほど低値であったが、脳血管性パーキンソニズムでは逆に高値であった。(7)パーキンソン病におけるノルアドレナリン系関与の基礎知見として、青斑核から赤核へのノルアドレナリン神経の直接投射が立証された。(8)ラット尾状核にGABAアンタゴニストのピクロトキシンを注入すると不髄意運動が出現する成績より不髄意運動の機構が解明された。(9)サルでカイニン酸投与によるハンチントン病モデルの作製が成功し舞踏運動の発現に黒質線条体ドーパミンニューロンの機能亢進が重要とわかった。(10)筋交感神経のニューログラム解析によりパーキンソン病の交感神経舌動の固縮時促進、振戦時抑制が解明された。(11)パーキンソン病での拮抗筋間の相互抑制機構の障害解明の基礎として、正常人で拮抗筋随意収縮によって抑制量が増大し拮抗抑制に貢献していることが明らかにされた。
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Report
(1 results)
Research Products
(20 results)