Project/Area Number |
61113001
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Research Category |
Grant-in-Aid for Special Project Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
砂川 一郎 東北大, 理学部, 教授 (20004426)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
青木 義和 九州大学, 理学部, 助教授 (00037277)
西田 孝 千葉大学, 教育学部, 教授 (40012405)
塚本 勝男 東北大学, 理学部, 助手 (60125614)
今野 弘 東北大学, 理学部, 助手 (10004300)
秋月 瑞彦 東北大学, 理学部, 助教授 (60004363)
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Project Period (FY) |
1986
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1986)
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Budget Amount *help |
¥21,900,000 (Direct Cost: ¥21,900,000)
Fiscal Year 1986: ¥21,900,000 (Direct Cost: ¥21,900,000)
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Keywords | 結晶成長 / 核形成 / 溶解 / 珪酸塩系 / クラスター / レーザー・ラマン分光法 / マグマ中での結晶化 / その場観察法 |
Research Abstract |
本研究の目的は主として珪酸塩系における結晶の核形成、成長、溶解現象などのカイネテイックなプロセスやメカニズムを理解し、もってマグマの発生、火成岩の形成などの地質学的な現象の基本に貢献しようとするところにある。このため、本研究でとってきた研究手法は高温珪酸塩溶液中での結晶の核形成、成長、溶解過程のその場観察法である。この方法は、顕微鏡下に高温液体の薄膜をつくり、その中で結晶の核形成、成長、溶解を起させ、透過光下で過程を直接観察、ビデオに録画するという方法で、世界にさきがけて代表者の研究室で開発された手法である。この方法を用いてすでに多くの研究成果を発表してきたが、そのうちいくつかの例をあげれば、珪酸塩結晶のモルフォロジーの過冷却度や組成による変化が解明されたこと、準安定核形成の現象が普遍的に観察されその実体が把握されたこと、固相・液相間の反応について種々の知見がえられたことなどである。これらの成果にたって本年度は主として高温液相中に存在するクラスター、胚芽状粒子などの超微細粒子の存在状態、挙動を把握する方法の開発を目標とした。これらは結晶の成長単元として重要であるとともに、マグマの溶解、その中での結晶の成長の最も基本的なプロセスの理解につながるものである。このため、本研究ではレーザー・ラマン分光法を採用することにした。そもそも極めて微細な粒子を把握するのがねらいであるから、分光器も〓光率の小さいものをさがさねばならなず、また顕徴集光系、装置制御系、データファイル系をまったく新しくシステム化する必要がある。これらの検討をすべて行なった上で、レーザーラマン分光系1式を本研究で新に設置した。 なお、分担者の研究連絡のため、昭和61年11月10日、仙台市において研究集会を開催した。14件の研究発表と討論を行なった。
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Report
(1 results)
Research Products
(8 results)