DNA・RNAとタンパク質の相互作用による機能ドメインの形成
Project/Area Number |
61116004
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Research Category |
Grant-in-Aid for Special Project Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
志村 令郎 京大, 理学部, 教授 (60025426)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山尾 文明 名古屋大学, 理学部, 助手 (10158074)
中村 義一 東京大学, 医科学研究所, 助教授 (40114590)
紫田 武彦 理化学研究所, 微生物学研究所, 主任研究員 (70087550)
大島 靖美 筑波大学, 生物科学系, 助教授 (90037606)
鈴木 義昭 岡崎国立共同研究機構, 基礎生物学研究所, 教授 (50132733)
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Project Period (FY) |
1986
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1986)
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Budget Amount *help |
¥16,100,000 (Direct Cost: ¥16,100,000)
Fiscal Year 1986: ¥16,100,000 (Direct Cost: ¥16,100,000)
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Keywords | RNAプロセシング / RNAスプライシング / RNAの触媒活性 / 転写のシグナル構造 / 組識特異的転写開始の制御機構 / 転写終結機構 / recA蛋白質の多機能性 / コドン使用の多様性 |
Research Abstract |
大腸菌のrnpB遺伝子の変異株を解析して、RNasePのRNAサブユニットの5´末端から89番めのG→Aの塩基置換によって、蛋白質サブユニットと会合する活性が欠損すること、また329番めのG→A塩基置換によって、RNAサブユニットの触媒活性が欠損することを明らかにした。またクリスタリン遺伝子の一部分を大腸菌のプロモーター配列に連結させ、大腸菌のRNAポリメラーゼを用いたinvitro転写反応によってエキソンとイントロンを含むRNAを合成して基質とし、HeLa細胞の核抽出液によるinvitroスプライシング反応系を確立した。この系を用いてキャップ構造のスプライシング反応に対する影響を解析した結果、イントロンを2個含む場合、キャップ構造は上流側のイントロンのスプライシングのみを促進すること、この効果はキャップ構造を特異的に認識する因子に依ることを発見した。この因子を単離し、その性質を解明することは、今後の重要な問題である。塩基配列が決定されているイントロンの長さの分布を調べた結果、脊椎動物では約100塩基の整数倍の分布をもつことが多いことが判明した。その意味は、今後の実験的な解析によって解明されなければならない。また異なる細胞種から、6種類の無細胞転写系を調製することに成功し、これらを用いて転写促進シグナルに種特異的なものと、組織特異的なものとがあることを明らかにした。抗recA蛋白質単クローン抗体を調製し、それを用いてrecA蛋白質の機能を解析した結果、recA蛋白質には2つの独立した機能があるが、単クローン抗体はその一方を特異的に阻害することを証明した。NusA因子が、転写終結制御の中核であり、RNA上のシグナル(boxA)を認識することを証明した。またNusA因子の単抗体、変異株を分離し、機能ドメインを解析する手がかりを得た。MycoplasmaのrRNA、tRNA、リボゾーム蛋白遺伝子群の構造を解析した。
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Report
(1 results)
Research Products
(6 results)