Project/Area Number |
61119010
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Research Category |
Grant-in-Aid for Special Project Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Kagoshima University |
Principal Investigator |
佐伯 武頼 鹿大, 医学部, 教授 (10056070)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐藤 茂秋 国立がんセンター研究所, 生化学部, 部長 (00076994)
荻田 善一 富山医科薬科大学, 和漢薬研究所, 教授 (40109111)
服巻 保幸 九州大学, 遺伝情報実験施設, 助教授 (90128083)
松田 一郎 熊本大学, 医学部, 教授 (10000986)
森 正敬 熊本大学, 医学部, 教授 (40009650)
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Project Period (FY) |
1986
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1986)
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Budget Amount *help |
¥18,250,000 (Direct Cost: ¥18,250,000)
Fiscal Year 1986: ¥18,250,000 (Direct Cost: ¥18,250,000)
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Keywords | 先天性代謝異常症 / シトルリン血症 / アルギナーゼ / プロリダーゼ / 色素性乾皮症 / β-サラセミア / 無アルブミン血症 / 遺伝子治療 |
Research Abstract |
本研究班は初年度に引き続き、酵素の単離、抗体の調整、CDNAのクローニング、得られたCDNAや遺伝子DNAの塩基配列決定、遺伝子の幹細胞や卵細胞への移入などの分子生物学および分子遺伝学的手法を用いて、各種の先天性代謝異常症の病因解析、診断法、治療法の開発を目指し、研究を進めている。上記研究遂行に必要な超純水装置、電気泳動パワーサプライ,フラクションコレクター,液クロカラム,サーモシェーカーなど、並びに多量の高価な制限酵素やアイソトープなどを購入、使用し、以下の成果を挙げることが出来た。佐伯はシトルリン血症【III】型の異常なmRNAの構造解析を行い、3´側翻訳領域内に約100塩基の欠失があることを明らかにした。 島田は偽遺伝子の構造解析からその進化論的形成過程を明らかにすると共に偽遺伝子の中にはアンチセンスRNAを転写する可能性をもつものがあることを示した。森はヒト肝アルギナーゼのCDNAクローンを単離し、その全塩基配列を明らかにし、アルギニン血症の遺伝子解析の道を開いた。松田はプロリーダーゼ欠損症の解析を、本酵素に対する特異抗体を調整して行い、CRMが存在しないことを明確にした。山泉は色素性乾皮症の欠損AおよびC因子の精製を進め、それらの分子量、細胞内局在性などについて知見を得た。服巻は東南アジアのβ-サラセミア13例のβ-グロビン遺伝子の解析を行い、2種の変異を発見し、変異の進化論的発生機序を明らかにした。佐藤は無アルブミン血症ラットでのアルブミンとα-フェトプロティンの出生前後の遺伝子形質発現について検討し得た。帯刀はβ-グロビン/TKキメラ遺伝子の赤白血病細胞への移植実験からその細胞分化に依存する発現と内在性β-グロビン遺伝子の発現抑制という遺伝子治療に興味ある知見を得た。荻田はより簡便に効率よく形質転換マウスを作成するために非手術的に卵を移植する手法を開発した。
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Report
(1 results)
Research Products
(16 results)