Project/Area Number |
61120004
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Research Category |
Grant-in-Aid for Special Project Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
堂下 修司 京大, 工学部, 教授 (00025925)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田窪 行則 神戸大学, 教養部, 助教授 (10154957)
米澤 明憲 東京工業大学, 理学部, 助教授 (00133116)
辻井 潤一 京都大学, 工学部, 助教授 (20026313)
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Project Period (FY) |
1986
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1986)
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Budget Amount *help |
¥24,000,000 (Direct Cost: ¥24,000,000)
Fiscal Year 1986: ¥24,000,000 (Direct Cost: ¥24,000,000)
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Keywords | 文脈情報処理 / 知識処理 / 意味解析 / テキスト理解 / 談話構造 / X-バー理論 / 対話理解システム |
Research Abstract |
本研究の目的は、文脈情報処理のために必要な知識構造と処理機構を明らかにすることである。このため次のような視点から基礎的研究を行った。 1.自然言語理解ための文脈処理機構とそれに必要な知識構造に関する研究を行い、基本的な部分のアルゴリズム化を行った。この結果をもとに空間的状況について記述した文章を対象にして、文書構造から対象世界の構造の復元を行うシステムのプロトタイプを作成した。また、関数型とオブジェクト指向の処理機構を組み合わせた意味解析機構を実現した。(堂下) 2.新聞の社説を分析し、テキストの一貫性・連結性がテキストの表層表現にどのように反映されるかを明らかにした。文を事実を記述する文、話者の認識を示す文、話者の価値判断や主張を表明する文などに分類することによって、テキストの修辞的構造を認識するシステムを作成した。また、250の社説を分析することにより、修辞的構造と照応表現との間の強い相関が照応表現の解析に有効な手がかりとなることを明らかにした。(辻井) 3.日本語の標準的な文の解析を行いX-バー理論によって、日本語の文構造のより精密で、明示的な表示方法を明らかにした。この表示に基づいて、文の焦点位置を決定するアルゴリズムを提案した。また、この焦点位置と疑問、否定の焦点との相関についても考察を行い、知見を得た。(田窪) 4.既に部分的に作成した予備的な対話システムを、本年度導入した知的処理システムの上に移植し、複数の対話領域(対話の話題、テーマ)に対処できることをねらった日本語対話理解システムを試作した。このシステムを、対話の「自然さ」、処理速度等の観点から分析・評価を行った。(米澤) 62年度以降は、上に述べた研究成果をもとに、曖昧性解決、実データ(新聞社説データ)の解析、文法(辞書+規則)の作成、構文・意味解析の並列処理手法の開発などを行う予定である。
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Report
(1 results)
Research Products
(7 results)