Project/Area Number |
61122009
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Research Category |
Grant-in-Aid for Special Project Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
西田 信彦 東京工大, 理学部, 助教授 (50126140)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
北原 和夫 東京工業大学, 理学部, 助教授 (20107692)
石田 勝彦 理化学研究所, 研究員 (70176189)
永嶺 謙忠 東京大学, 理学部, 助教授 (50010947)
大野 和郎 埼玉大学, 理学部, 教授 (80013449)
石本 英彦 東京大学, 物性研究所, 助教授 (60044773)
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Project Period (FY) |
1986
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1986)
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Budget Amount *help |
¥3,100,000 (Direct Cost: ¥3,100,000)
Fiscal Year 1986: ¥3,100,000 (Direct Cost: ¥3,100,000)
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Keywords | 量子拡散 / 超微粒子 / コヒーレントトンネリング / 超高真空蒸着 / 積層膜 |
Research Abstract |
本研究は、極低温下の物質中で【μ^+】の形成する一風変った系を主に研究し、μsR法の新しい可能性を追求するものである。主に、【μ^+】の研究の量子拡散現象、および量子固体液体中の【μ^+】のふるまいを研究する。本年度は、研究計画の第一年度であり、予算も少なかったが、本年度の研究計画調書に記した事柄はほぼ達成できた。 (1)金属結晶中の【μ^+】量子拡散の研究 従来、結晶中の【μ^+】粒子の拡散速度を測定するには、【μ^+】スピンの緩和関数から、「運動の尖鋭化による方法」によっていた。この方法では、非常に速く【μ^+】が動いているときには、その拡散速度は測定できなかった。我々は、拡散距離と同程度の大きさをもつ、微粒子や薄膜を用い直接拡散係数を測定する新しい方法を提案した。本年度は、500【A!°】1000【A!°】の平均粒径をもつ皿種類のアルミニウム微粒子を用い、2.5Kの極低温までμsR実験を行い、【μ^+】の拡散に対して試料のサイズ効果があり、我々の提案する方法が有効であることを実験的に確かめることができた。その結果は、1986年度の日本物理学会の秋の分科会で発表した。この結果にもとずき、この方法をさらに発展させるため、1000【A!°】程度の薄膜を試料として用いるやり方に実験を拡張してゆく、そのために、超高真空蒸着装置を設計製作した。来年度から、本格的にきれいな膜づくりを始める予定。 (2)【μ^+】-量子固体、量子液体の系の研究 本年度は、理論的検討と、実験装置のデザインのみを行なった。理論、実験上の問題点が明確になり、来年度まず、パラ固体水素から実験を始めるべきだとの結論を得た。
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Report
(1 results)
Research Products
(2 results)