Project/Area Number |
61124006
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Research Category |
Grant-in-Aid for Special Project Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
後藤 俊夫 名大, 農学部, 教授 (20023369)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
和田 博 大阪大学, 医学部, 教授 (30028295)
米光 宰 北海道大学, 薬学部, 教授 (60001038)
山田 静之 名古屋大学, 理学部, 教授 (90022540)
北川 勲 大阪大学, 薬学部, 教授 (20028830)
上田 亨 北海道大学, 薬学部, 教授 (00001032)
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Project Period (FY) |
1986 – 1988
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1986)
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Budget Amount *help |
¥14,500,000 (Direct Cost: ¥14,500,000)
Fiscal Year 1986: ¥14,500,000 (Direct Cost: ¥14,500,000)
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Keywords | 生理活性物質 / 化学合成 / フミトレモルジンB / 6,5´-シクロヌクレオシド / インテゲリミン / サリノマイシン / アスパラギナーゼ |
Research Abstract |
本研究では多官能性の外因性活性物質による制御機構研究のための合成的アプローチを行う。カビ毒フミトレモルジンBは強い痙れん性神経毒であり、その全合成を達成した。(後藤)ピリミジンヌクレオシドホスホリラーゼ阻害活性を有する6,5´-シクロ-2´,5´-ジデオキシウリジンなど3種の6,5´-シクロヌクレオシドを合成した。(上田)単糖から光学活性擬似ペンタフラノースや擬似ヘキサピラノースおよびそれらの配糖体が合成可能な方法を見い出した。本合成法を利用して、種々の光学活性擬似糖および9-擬似β-D-アラビノフラノシルアデニンなどのヌクレオシド炭素環同族体を合成した。また、アコニチン型アルカロイドにおける選択的アシル基変換反応を利用して、種々の脂肪酸類の結合したリポアルカロイド類を合成した。(北川)レトロネシン型大環状ピロリチジンアルカロイドであるインテゲリミンの光学活性体の全合成を行った。(R)-(+)-リンゴ酸から光学活性レトロネシンを合成し、また簡単な不飽和カルボン酸から光学活性インテゲリネシン酸誘導体を合成した。レトロネシンとインテゲリネシン酸の間で位置選択的にエステル結合をつくり、ラクトン化を行って光学活性インテゲリミンを合成した。(山田)鶏のコクシジウム病の特効薬として重要なサリノマイシンをD-グルコース,D-マンニトール,L-乳酸を出発原料とし、高立体選択的に全合成した。(米光)分子量5000のモノメトキシポリエチレングリコール2本を結合した塩化シアヌールで、アスパラギナーゼ酵素蛋白質を作成し、抗原性の著しい減少と、生体内存在時間の著しい延長及び担癌動物を用いた治療実験で非修飾酵素より優れた抗腫瘍性を認めた。アスパラギナーゼに対しアレルギー反応を示し、治療継続不能となった白血病患者数名にこの修飾酵素を使用、全くアレルギー反応なく治療の継続に成功した。(和田)
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Report
(1 results)
Research Products
(17 results)