Project/Area Number |
61125005
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Research Category |
Grant-in-Aid for Special Project Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
山本 明夫 東京工大, 資源化学研究所, 教授 (30016711)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
干鯛 眞信 東京大学, 工学部, 助教授 (60011011)
山崎 博史 理化学研究所, 主任研究員 (00087511)
村橋 俊一 大阪大学, 基礎工学部, 教授 (60029436)
吉田 寿勝 大阪府立大学, 総合科学部, 教授 (50029443)
辻 二郎 東京工業大学, 工学部, 教授 (00016685)
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Project Period (FY) |
1986
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1986)
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Budget Amount *help |
¥20,000,000 (Direct Cost: ¥20,000,000)
Fiscal Year 1986: ¥20,000,000 (Direct Cost: ¥20,000,000)
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Keywords | 触媒 / 機能 / 有機金属 |
Research Abstract |
有機金属錯体の構造ならびに反応性について検討し、有機金属錯体の持つ触媒機能に関する基礎的知見を得るとともに、新しい触媒反応を開発した。 イソシアニドを配位子とする中性あるいはカチオン性白金クラスター錯体の合成法について検討した(山崎)。環状テトラチオエーテルを配位子とするルテニウム,ロジウム,ならびに、モリブデン錯体を合成し、X線構造解析によりそれらの構造を明らかにした。又、配位子のring sizeとロジウム錯体の求核性の関係について検討した(吉田)。パラジウム錯体を用いる触媒反応の中間体と考えられる種々のジオルガノパラジウム錯体を合成し、それらの環元的脱離反応に及ぼす有機基,配位子,錯体構造の影響を明らかにした(山本)。HSi【R_3】/CO/【CO_2】【(CO)_8】3元系より生成する〔【R_3】SiCo【(CO)_4】〕錯体の触媒機能について検討し、この錯体が種々の含酸素有機化合物を効率良く対応するシリルエーテル類に変換することを示した(村井)。タングステン窒素錯体を用いて、分子状窒素から触媒的に含窒素有機化合物を合成する方法について検討した(干鯛)。ルテニウム触媒によるδ-ケトニトリルの水和反応により、エンラクタムを収率良く合成する方法を見出した。又、この反応を用いて天然アルカロイド,(-)-プミリオトキシンCを短いステップで合成できることを示した(村橋)。パラジウム錯体触媒存在下,炭酸プロパギルからフラン誘導体,2,3-ジエンカルボン酸エステル,およびアレンを合成する方法を開発した(辻)。トリメチルシリル基を持つ2級アリルアルコールの不斉エポキシ化反応により、きわめて高い光学収率で光学活性アリルアルコール及びエポキシアルコールを合成できることを示した(佐藤)。ビナフチル基を有する軸不斉ホスフィン錯体を用いて、アリルアルコール及び、ホモアリルアルコールの不斉水素化反応を行なった。(高谷)。
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