血管の細胞生物学的,分子生物学的ならびに代謝学的研究
Project/Area Number |
61132009
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Research Category |
Grant-in-Aid for Special Project Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Okazaki National Research Institutes |
Principal Investigator |
江橋 節郎 岡崎共研機, その他, その他 (10009863)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山野 俊雄 大阪大学, 名誉教授 (40028270)
入沢 宏 岡崎国立協同研究機構, 生理学研究所, 教授 (30033947)
野々村 禎昭 東京大学, 医学部, 教授 (80009993)
永井 克孝 東京大学, 医学部, 教授 (80072974)
室田 誠逸 東京医科歯科大学, 歯学部, 教授 (50072989)
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Project Period (FY) |
1986
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1986)
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Budget Amount *help |
¥25,500,000 (Direct Cost: ¥25,500,000)
Fiscal Year 1986: ¥25,500,000 (Direct Cost: ¥25,500,000)
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Keywords | 血管代謝 / 血管培養 / 血管分化機構 / 脂質代謝 / 脂質活性物質 / 平滑筋蛋白制御 / 血管機能とCaイオン / 血管作動物質 / 血管系モデル |
Research Abstract |
総括班を中心として、従来の循環研究に全く存在しなかった遺伝子工学的アプローチを導入する目的の研究グループが結成され、中西班員はレニンアンギオテンシン系、カリクレイン・キニン系の分子生物学的研究を行ない、それぞれの蛋白、mPNA及び遺伝子構造を明らかにすべくcDNA及び遺伝子をクローン化しその構造決定を行った。その結果、これらのペプチド前駆体が単に血圧調節系のペプチド前駆体として機能するだけでなく炎症反応とも密接に関係することが明らかとなった。深沢班員はラットのアポリポタンパク質の遺伝子構造を解明し、高脂肪食負荷ラットでのアポリポタンパク質mRNA量の変動を種々の臓器について測定する準備を行った。更に藤井班員はステロイドホルモン合成に関与するチトクロムP-450のcDNAクローンを単離した。そして各々のcDNAの構造解析よりP-450のアミノ酸配列を決定し、一時構造上の特徴を明らかにした。鍋島班員は血管平滑筋の収縮に関与している収縮蛋白質をコードしている遺伝子の構造の解明とその発現調節機序の解明を通して、血管系の基本的問題に取組み、今年度はミオシン軽鎖のcDNA構造を明らかにした。野田班員は電気ウナギ発電器管、ラット脳等のNaチャネルを単離し、その塩基配列から蛋白の一時構造を明らかにし細胞膜における4個のサブユニット構造モデルを提唱した。これらの班員の他更に数名の演者を加えてワークショップを催したが、これとは別に永井班員を中心とする脂質研究のシンポジウム、武田班員を中心とする血管基礎研究のシンポジウム等が開かれ盛会を極めた。さらに、総括班では全研究班員による和文総説論文集を刊行したが、この刊行により研究班員の研究企画に資するところが大きく、現時点における血管研究の全貌を見ることができ、今後心血管研究の発展に寄与する所が大きいと期待されている。
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Report
(1 results)
Research Products
(7 results)