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¥1,600,000 (Direct Cost: ¥1,600,000)
Fiscal Year 1986: ¥1,600,000 (Direct Cost: ¥1,600,000)
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Research Abstract |
昭和60年度において、1,1,2-トリクロロトリメチルジシラン【1!_】の位置選択的フェニル化を試み、2位フェニル化を99%および1位フェニル化を85%の選択率で達成し、この反応で得られた2種のジクロロジシラン即ち1,1-ジクロロ-2-フェニルトリメチルジシラン【2!_】および1,2-ジクロロ-1-フェニルトリメチルジシラン【3!_】のアルカリ金属による縮重合につき予備的実験を行った。本年度は前年度に引き続き1位フェニル化の選択率改善、モノマー【2!_】および【3!_】の縮重合条件等の検討および得られたポリマーのキャラクタリゼーション等を行った。 【3!_】は先に得られた【2!_】と【3!_】の20/80混合物を触媒量のA1【Cl_3】と処理することにより99%の純度で得ることができた。 【_!2】をトルエン中Naと50℃で反応させ、エタノール不溶白色紛末としてポリマー〔(PhMeSi)SiMe〕n,A,を11%の収率で、【_!3】の同様な処理でポリマー(PhMeSiSi【Me_2】)n,B,(白色紛末),を31%の収率で得た。AおよびBの数平均分子量はそれぞれ2.8×【10^3】,3.1×【10^3】であり、前年度より分子量を1桁増大することができた。ポリマーAはシリル基をペンダントグループとする全く新型のポリシランである。一方、ポリマーBは先にWestらが述べたポリシラスチレンと同一の式で表されるが、その後の研究でWestらのポリマーは(PhMeSi)×(【Me_2】Si)yで表されるランダムブロックコポリマーであることがわかっているので、ポリマーBもまた新しいポリシラスチレン(構造規制型)である。 ポリマーAおよびBは熱分析の結果300℃までは安定で、500℃付近でシリコンカーバイドに変化することがわかった。
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