Project/Area Number |
61215016
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Research Category |
Grant-in-Aid for Special Project Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
大西 俊一 京大, 理学部, 教授 (00025272)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
楠見 明弘 京都大学, 理学部, 助手 (50169992)
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Project Period (FY) |
1985 – 1986
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1986)
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Budget Amount *help |
¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Fiscal Year 1986: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
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Keywords | デスモソーム / カルシウムスイッチ / タンパク質集合 |
Research Abstract |
マウス皮膚初代培養細胞は低カルシウム培養液中では分化もデスモソーム形成も起こさず単層の状態で増殖し、培養液中のカルシウム濃度を0.1mM以上に上昇することにより、分化・層状構造形成・デスモソームの同期的形成を誘起させることができる。このカルシウムスイッチの分子機構を明らかにする目的で、カルシウム誘導初期におけるデスモソームタンパク質群の合成とリン酸化の変化を研究した。その結果つぎのような成果を得た。デスモソームタンパク質は低カルシウム時でも合成されリン酸化も起こっているが、高カルシウムによりデスモグリエン(DG)【I】,【II】のデスモプラキン(DP)【I】,【II】に対する相対比が増加する。DP【I】/【II】のみならずDGIもリン酸化され、リン酸化が促進される。とくにDGIのリン酸化の速度が上昇する。ホルボルミリステートアセテートはDP【I】/【II】とDGIのリン酸化を促進する。これらの結果は、デスモソームの初期形成は、低カルシウム時に合成されていたタンパク質の集合によって起こり、Cキナーゼがその形成に関与する可能性を示唆している。またこれらのタンパク質の集合過程を観察するため間接蛍光抗体法を用いた。ウサギとモルモットを用いて抗デスモソーム抗体を作製し、DP【I】/【II】・ケラチン・DG【I】・DG【II】にそれぞれ反応する抗体を得た。これらの抗体を用いて、マウス表皮由来培養細胞およびMDBK細胞におけるタンパク質集合過程を研究し、予備的な成果を得た。
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