新規グルタミン酸阻害物質によるレセプターの動態解析
Project/Area Number |
61218019
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Research Category |
Grant-in-Aid for Special Project Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Tokyo Metropolitan Institute for Neuroscience |
Principal Investigator |
川合 述史 神経科学総研, その他, 研究員 (00073065)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
三輪 昭子 東京都神経科学総合研究所, 病態神経生理, 主事 (60142155)
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Project Period (FY) |
1986
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1986)
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Budget Amount *help |
¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,300,000)
Fiscal Year 1986: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,300,000)
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Keywords | グルタミン酸 / シナプス伝達 / グルタメイトレセプター / クモ毒 / JSTX海馬 / NMA / キスカル酸 / アスパラギン酸 |
Research Abstract |
本研究代表者らはジョロウグモ毒腺中にグルタミン酸レセプターを低濃度で不可逆的に遮断する成分のある事を見出した(川合ら1982)が今年度に至り、東大中嶋研究室との共同研究によりその構造を決定した。毒素は、24-dibydroxyphenylacetyl-asparaginyl-cadaverinを共通部分とする数種のの化合物からなる分子量500-600の物質であることが分った。この構造式にもとづいて人工合成物の作成を進めている(aramikietal.1986)。 クモ毒素(JSTX)を用いて中枢神経細胞に対する作用をしらべた。モルモット海馬のスライス標本を作成し、CAI野の錐体細胞より細胞内記録を行い、入力線維の刺激によって生ずるシナプス後電位はJSTXによって遮断された。また多管電極によりグルタミン酸やそのアゴニストを電気泳動的に樹状突起に与え、生ずる脱分極電位に対するJSTXの効果を検討した。JSTXはグルタミン酸やギスカル酸による脱分極を強力に抑制したが、アスパラギン酸やN-メチル-Dアスパラギン酸(NMA)に対する効果は弱かった。外液からMgイオンを除くと入力線維の刺激により錐体細胞の反復発射が生ずる。これはNMA型レセプターの活性化にもとづくと考えられNMAレセプターの拮抗物質であるAPVにより反復発射は抑制され通常のシナプス電位のみ残るがこれはJSTXにより遮断された。これらの結果から海馬CA1野の錐体細胞に対する入力線維はグルタミン酸を伝達物質としておりレセプターは非NMA型であることが明らかになった。(Saitoet al.1986)
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Report
(1 results)
Research Products
(8 results)