Project/Area Number |
61219010
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Research Category |
Grant-in-Aid for Special Project Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
斉藤 英彦 名大, 医学部, 教授 (20153819)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
谷本 光音 名古屋大学, 医学部, 医員
高松 純樹 名古屋大学, 医学部, 医員
小嶋 哲人 名古屋大学, 医学部, 医員
神谷 忠 愛知県赤十字血液サンター, 副所長 (50111844)
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Project Period (FY) |
1986
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1986)
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Budget Amount *help |
¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
Fiscal Year 1986: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
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Keywords | 血友病B / 凝固第【IX】因子 / 遺伝子診断 / 構造遺伝子異常 / 遺伝子ポリモルフィズム(RFLP) |
Research Abstract |
1.日本人における第【IX】因子遺伝子の制限酵素断片ポルモルフィズム(以下RFLP)の出現頻度の検討 日本人血友病Bの家系内診断を行なうことを目的として、これまで欧米で10〜40%の頻度で出現すると報告のあった制限酵素5種(TaqI,MspI,DdeI,XmnIおよびBamHI)のポリモルフィズムを、建常日本人51名(計81本のX染色体)を対象として、pHF【IX】をプローブとして用い、Southern法により検討した結果:(1)コントロールとして用いた欧米人DNAでは我々の方法でポリモルフィズムを検出し得た。(2)51名の日本人では、5種類の制限酵素で1名のポリモルフィズムを有する者も認めなかった。(3)更に14種類の異なった制限酵素切断を10名の女性を対象として行なったが、新らたなポリモルフィズム部位は検出されなかった。今後、日本人血友病Bの遺伝子診断のために、第【XI】因子外のプローブを作製し、新しいポリモルフィズム部位の検出に努めてゆく予定である。 2.血友病Bの構造異常遺伝子の同定 24例の血友病B患者末梢白血球DNAを試料として、Southern法により第【IX】因子遺伝子を検討した結果:(1)17例の第【IX】因子抗体(以下インヒビター)陰性血友病B患者および3例のインヒビター陽性血友病B患者では、正常人と比べ明らかな異常は認めなかった。(2)4例のインヒビター陽性血友病B患者に第【IX】因子遺伝子の全欠損を認めた。(3)全欠損患者はいずれも近接遺伝子である第【VIII】因子遺伝子とHPRT遺伝子は保持していた。(4)インヒビター陽性者の臨床像と、欠損の有無との関連を知るためインヒビター発生年令、補充療法の回数と投与量等を比較検討したが両者に大きな差異は認めなかった。(5)欠損遺伝子の遺伝形式を量的Southern法にて検討した結果1家系2症例に見られた欠損遺伝子の家系内遺伝を証明した。
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