Project/Area Number |
61219013
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Research Category |
Grant-in-Aid for Special Project Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
北村 幸彦 阪大, 医学部, 教授 (70028520)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
藤田 潤 大阪大学, 医学部, 助教授 (50173430)
仲野 徹 大阪大学, 医学部, 助手 (00172370)
金倉 讓 大阪大学, 医学部, 助手 (20177489)
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Project Period (FY) |
1986
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1986)
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Budget Amount *help |
¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
Fiscal Year 1986: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
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Keywords | 肥満細胞 / 肥満細胞欠損マウス / 細胞培養 / 骨髄移殖 / インターロイキン / アレルギー疾患 / IgE |
Research Abstract |
肥満細胞はヒスタミン,ヘパリンなどを含む好塩基顆粒を有し、細胞表面にはIgEに対するレセプターを持っている。肥満細胞が蕁麻疹,喘息などのアレルギー疾患の発症に関与していることは確実であるが、病態のどの部分に肥満細胞が関与しているのかという点は十分明らかでない。また肥満細胞が癌の進展抑制,創傷治癒にも関与するという仮説があるが、十分な実験が行われていない。以上のような疑問点を明らかにする上で我々の発見した肥満細胞を欠損する突然変異マウスW/【W^V】はきわめて有用である。W/【W^V】マウスと同系正常(+/+)を比較しW/【W^V】マウスのみでみとめられる異常は肥満細胞欠損のためにおこっている可能性があるからである。従来我々はW/【W^V】マウスの肥満細胞欠損症をなおすのに+/+マウスからの骨髄移殖を用いていた。しかし骨髄移殖を受けたW/【W^V】マウスでは血液幹細胞自身が+/+マウス由来におきかわってしまい骨髄移殖後正常化した反応は、肥満細胞欠損症が治癒した結果なのか,血液幹細胞の子孫の肥満細胞以外の細胞が+/+マウス由来となったためなのか区別がつかない。そこでW/【W^V】マウスの肥満細胞欠損症を選択的に治療する方法を開発した。まず+/+マウスの骨髄細胞をブタ草由来のT細胞分裂促進因子で脾細胞を刺激した培養上清とともに浮遊培養した。この脾細胞培養上清中にはインターロイキン3とインターロイキン4が存在する。培養開始後4週間するとほぼ純粋な肥満細胞培養液が得られた。この培養肥満細胞をW/【W^V】マウスの皮下に注射すると注射局所で肥満細胞が出現し、W/【W^V】マウスではみられたダニに対する抵抗性の欠損が正常化した。また培養肥満細胞をW/【W^V】マウスの静脈内に注射すると全身に肥満細胞が出現した。この際特に興味深かったのは皮膚や腹腔に出現した肥満細胞が結合組織型であったのに対して消化管粘膜に出現した肥満細胞は粘膜型であったことである。
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Report
(1 results)
Research Products
(8 results)
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[Publications] Kitamura,Y.Nakano,T.Sonoda,T.Kanayama,Y.Yamamura,T.Asai,H.eds,Befus,H.D.Bienenstoack,J.B.Denburg,: "Probable transdifferentiation between connective tissue and mucosal mast cells.In Mast Cell Differentiation and Heterogeneity" Raven Press,New York, 135-140 (1986)