アミノ酸・ペプチドの腸管粘膜通過現象と,その先天性障害
Project/Area Number |
61219025
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Research Category |
Grant-in-Aid for Special Project Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Tokai University |
Principal Investigator |
中野 昭一 東海大, 医学部, 教授 (00055716)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
寺尾 保 東海大学, 医学部生理学教室, 助手 (50183489)
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Project Period (FY) |
1986
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1986)
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Budget Amount *help |
¥1,400,000 (Direct Cost: ¥1,400,000)
Fiscal Year 1986: ¥1,400,000 (Direct Cost: ¥1,400,000)
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Keywords | 飜転腸管 / 腸管粘膜通過現象 / 腸管灌流装置(in-Vitro) / PAL / アスパラテーム / フエニールアラニン |
Research Abstract |
従来、私たちは、私たちの開発した紫外部吸光を利用するin-Vitroの腸管灌流装置を用い、ウイスター系成熟正常ラット飜転腸管における種々のアミノ酸、ペプチドなどの腸管壁通過現象を検討してきており、今回は下記の二条件で検討を行った。その結果、 1.粘膜側にL-フェニールアラニン(L-phe)単独およびL-pheにフェニールアラニン・アンモニア・リアーゼ(PAL)を同時に添加した場合の漿膜側液中L-phe濃度は、この両者に殆んど差がみられず、今回の実験条件でPALの効果を認め得なかった。 2.L-pheとそのペプチドの腸管壁通過現象を再検討するべく行った実験では、L-pheの他、Low-phenylalanine peptides(LPP)、ジペプチドとしてL-Asp+L-pheのAsparatame、トリペプチドとしてL-phe+L-phe+L-His(Tri-P1)、Gly+L-Ala+L-phe(Tri-2)、L-Glu+L-Val+L-phe(Tri-P3)を粘膜側に添加し、これにChymotrypsinおよびCarboxypeptidaseを同時に添加した場合とを比較検討したのである。その結果、L-pheの腸管壁通過現象はジペプチドであるAsparatame,2個のL-pheを含むTri-P1、1個のL-pheを含むTri-P2,Tri-P3の順で腸管壁通過が少なくなり、これらにChymotrypsin,Carboxypeptidaseを添加するとAsparatameでは約42%増、LPPはL-pheの含有量が少ないため僅かしか増加しないものの、トリペプチドでTri-P1で約140%,Tri-P2で約80%の増加がみられるのに反し、Tri-P3では殆んど変化がみられなかった。 以上、当初の目的であるフェニールケトン尿症の治療に関連してPAL添加によりpheを腸管内で分解し、その吸収を阻害する効果を期待することは望み薄であり、むしろ低フェニールアラニン蛋白体の開発による食餌療法の方がより良い成果を上げるであろうことを示唆していた。今後、この方面の研究を進めていきたいと考えている。
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Report
(1 results)
Research Products
(2 results)