アシル尿素誘導体からなる集積反応場による特異的な分子識別に関する研究
Project/Area Number |
61226012
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Research Category |
Grant-in-Aid for Special Project Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Aoyama Gakuin University |
Principal Investigator |
遠藤 忠 青山学院大, 理工学部, 教授 (70082782)
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Project Period (FY) |
1986
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1986)
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Budget Amount *help |
¥1,400,000 (Direct Cost: ¥1,400,000)
Fiscal Year 1986: ¥1,400,000 (Direct Cost: ¥1,400,000)
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Keywords | アシル尿素誘導体 / 類似性識別仮説 / 分子識別 / 溶媒分子の形 / 会合性チオール / ジスルフィド / 非極性基 |
Research Abstract |
アシル尿素誘導体からなる集積反応場を利用する研究の結果から導かれた3つの仮説ーー(1)「分子識別における置換基の形の類似性の役割」、(2)「非極性基の識別における容媒中の水の役割」および(3)「分子識別における容媒分子の形の役割」に関する仮説ーーを証明するために、右図のような対になった会合性チオール【I】と【II】(【R^1】と【R^2】は分子識別に関与する識別部位)を用い、その酸素酸化反応の選択性(非対称ジスルフィドと対称ジスルフィドとの生成比の1/2の自然対数、分子識別の尺度)を検討した。その結果、次のような知見が得られた。 1.仮説1に関連して、【R^1】がn-ブチル基で、【R^2】が炭素数3から6の直鎖状アルキル基の場合について、選択性と【R^2】の炭素数との関係を調べた。水-エタノール混合容媒[水のモル分率(χω)=0.75]および水-アセトニトリル混合容媒(χω=0.42)中35.0℃での選択性は、【R^1】と【R^2】が共にn-ブチル基の時に極大になることを見出した。 2.仮説2に関連して、【R^1】がフェニル基で【R^2】がn-およびi-ペンチル基の場合について、含水容媒の組成および温度を変えて選択性を調べた。ペンチル基の識別は、非水容媒中よりも含水容媒中で起り易くなることがわかった。 3.仮説3に関連して、【R^1】がフェニル基で【R^2】がn-およびi-ペンチル基の場合について、水ーn-プロピルアルコール中および水ーi-プロピルアルコール中での選択性を調べた。35.0℃での選択性は、【R^2】がi-ペンチル基の時には水ーi-プロピルアルコール中で高くなるのに対して、n-ペンチル基の時には逆に水-n-プロピルアルコール中で高くなることが明らかになった。
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Report
(1 results)
Research Products
(1 results)