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ツメガエル卵に導入した遺伝子の発現と染色体形成

Research Project

Project/Area Number 61228013
Research Category

Grant-in-Aid for Special Project Research

Allocation TypeSingle-year Grants
Research InstitutionKyushu University

Principal Investigator

塩川 光一郎  九大, 理学部, 助教授 (20037295)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 山名 清隆  九州大学, 理学部, 教授 (20037162)
Project Period (FY) 1986
Project Status Completed (Fiscal Year 1986)
Budget Amount *help
¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Fiscal Year 1986: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Keywordsツメガエル卵 / 染色体形成 / 遺伝子発現 / 外来性DNA / 初期胚発生
Research Abstract

われわれはツメガエル受精卵にまずバクテリオファージλのDNAを注入してそれによって核様体が形成されることを明らかにした。これは卵割期においては分割され娘細胞に伝達された。ただし、それが染色体構造をとって分裂してゆく所見は未だ得られてはいない。この核様体は正常にみえる核孔複合体を含んでおり、またその中心に注入したλDNAを含んでいることは注入するλDNAをトリチウムでラベルし、オートラジオグラフィーをおこなうことによって確かめた。また、電顕観察によって、つくられた核様体の詳細な特徴を報告した。ひとつ興味あることはこのような人工的産物としての核様体は細胞質にしかないはずの油滴をも含むことが見出された。これとは別にツメガエルのrDNAを含むクローンp×lr101Aを注入した受精卵では、この胚が2週間めのオタマジャクシにまで発生した段階でDNA分析に付したところ、注入したp×lr101AのDNA配列が組み込まれていることを見出した。
なお、上記の発表すみの研究の外に、バクテリアのクロラムフェニコールトランスフェラーゼ遺伝子を含むプラスミドをツメガエル受精卵に注入する実験もおこなった。ここではSV40のプロモーターを含むPSV2CATがもっとも強く発現され、プロモーターを含まないPSV0CATは受精卵では全く発現しないことがわかった。またPSV2CATの発現の時期は胞胚期であることが明らかとなった。この時期は発生において核の遺伝子がはじめて発現してくる時期であるといわれているMBT(midblastula transition)にあたる。ところが、PSV2CATとPSV0CATを卵母細胞に注入したところ、このいずれもが強く発現された。このことは卵母細胞ではプロモーターは不要であることを意味している。おそらくこのことは卵の中にはRNAポリメラーゼが通常の数万倍も蓄積されていることと関係があると思われ、今後大変期待される結果といえる。

Report

(1 results)
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    (5 results)

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All Publications (5 results)

  • [Publications] K.Tashiro;M.Inoue;Y.Sakaki;K.Shiokawa.: Cell Structure and Function. 11. 109-114 (1986)

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      1986 Annual Research Report
  • [Publications] K.Shiokawa;M.Sameshima;K.Tashiro;T.Miura;N.Nakakura;K.Yamana: Developmental Biology. 116. 539-542 (1986)

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      1986 Annual Research Report
  • [Publications] K.Shiokawa;K.Tashiro;K.Yamana;M.Sameshima: Cell Differentiation. (1987)

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      1986 Annual Research Report
  • [Publications] 塩川光一郎,田代康介,中倉紀彦: 科学. 56. 349-357 (1986)

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  • [Publications] 塩川光一郎,田代康介,斎藤彰,鮫島宗文: 医学のあゆみ. 139. 609-612 (1986)

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      1986 Annual Research Report

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Published: 1987-03-31   Modified: 2016-04-21  

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