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X線溶液散乱法による蛋白質分子の動的構造研究

Research Project

Project/Area Number 61230016
Research Category

Grant-in-Aid for Special Project Research

Allocation TypeSingle-year Grants
Research InstitutionOsaka University

Principal Investigator

田中 信夫  阪大, 蛋白質研究所, 助教授 (50032024)

Project Period (FY) 1986
Project Status Completed (Fiscal Year 1986)
Budget Amount *help
¥1,400,000 (Direct Cost: ¥1,400,000)
Fiscal Year 1986: ¥1,400,000 (Direct Cost: ¥1,400,000)
KeywordsX線小角散乱 / X線溶液散乱 / 蛋白質の動的構造変化 / 時分割測定
Research Abstract

本年度の研究実施計画に基づき、以下にその実績の概要を記す。
1.小角分解能1500【A!°】を有する溶液散乱用のカメラを設計試作した。本カメラは全長が4mで中央部にX線を全反射収光させるミラーを設置している。このカメラを既設の微焦点X線発生機と組み合わせることにより、小角領域の散乱強度が精度よく測定できることが確認された。
2.ウサギの筋肉から精製したアルドラーゼのサブユニット構造とその機能との関連を研究するために、溶液のpHを変化させて生じる分子形態の変化を時分割溶液散乱法により解析した。生理的条件下(pH6.0)で四量体として存在しているアルドラーゼ分子は、pHを2.7に変化させると一分以内に四量体から二量体,二量体から単量体へとそのサブユニット構造が変化することが確認された。また、pHを1.6まで変化させると2秒以内にポリペプチド鎖がほぐれ次第に会合していくことが見い出された。
3.X線溶液散乱法では、散乱実験から得られたデータに種々の補正(バッククラウンド補正,スリット補正等)を行ない、その補正されたデータをもとに構造解析を行なう。これらのデータ処理を系統的にマイクロコンピューターを使って行なえるソフトウェアーシステムを開発した。本システムにより種々の測定系で得られたデータを総括的に処理できるようになった。
4.溶液状態における蛋白質の内部構造(二次構造等)を解析するために、中角高角領域の散乱強度を精度よく測定できるカメラとして、トロイダルミラーを持ったシールスカメラを採用した。二次構造としてβストランドを有する蛋白質とそれを持たない蛋白質を数種選び、中高角領域の散乱強度を測定した。得られたデータをフーリエ変換して実空間においてその特長を解析するとβストランドを有する蛋白質には共通して12【A!°】の距離分布が多く見られることがわかった。

Report

(1 results)
  • 1986 Annual Research Report
  • Research Products

    (2 results)

All Other

All Publications (2 results)

  • [Publications] Yukio Morimoto: PHOTON FACTORY ACTIVITY REPORT. 4. (19861985)

    • Related Report
      1986 Annual Research Report
  • [Publications] Tatsuya Hozaki: Bulletin of the Chemical Society of Japan. 59. 3747-3753 (1986)

    • Related Report
      1986 Annual Research Report

URL: 

Published: 1987-03-31   Modified: 2016-04-21  

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