グリア細胞由来の新しいTrophicFactorの精製と中枢神経系での生理的役割
Project/Area Number |
61231001
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Research Category |
Grant-in-Aid for Special Project Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
栗原 堅三 北海道大学, 薬学部, 教授 (00016114)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
柏柳 誠 北海道大学, 薬学部, 教務職員 (20169436)
松岡 一郎 北海道大学, 薬学部, 助手 (40157269)
三宅 教尚 北海道大学, 薬学部, 助教授 (30133771)
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Project Period (FY) |
1986
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1986)
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Budget Amount *help |
¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,300,000)
Fiscal Year 1986: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,300,000)
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Keywords | 神経栄養因子 / C6グリア腫細胞 / 条件培地 / コリン作動性神経分化 / 胎児脳細胞 |
Research Abstract |
本研究では、C6グリア腫細胞が、神経成長因子(NGF)とは異なる新しい神経栄養因子を分泌することを見いだし、その作用を、培養下の胎児脳細胞に対して調べた。得られた知見は以下の通りである。1.C6グリア腫細胞を無血清培地とマイクロキャリヤーを用いて旋回培養した。得られた条件培地を濃縮し、GCMとした。2.胎令16日目のラット胎児より大脳を取り出し、トリプシン、DNaselで細胞を分散した。ポリリジンコートしたシャーレに細胞を、1.5-2×【10^5】cells/【cm^2】の密度で捲き、無血清培地を用いて培養を開始した。培養開始後24時間では、GCMによる細胞の生存の差はみられなかったが、7-10日目になると、GCMを添加しない場合、細胞がほとんど死滅した。GCMを加えた場合には、細胞の増殖が促進され、また、神経繊維のネットワークが形成され、CAT活性、グルタミン酸脱炭酸酵素活性および、AChE活性が著しく増加した。培養系に混在する増殖性の強いグリア細胞の影響を除くために、培養開始後3日目より1日間、10μM Ara-Cを添加すると、GCM非存在下では、Ara-C処理により多くの細胞が死滅したが、GCM存在下では、Ara-C処理後、かなりの細胞の死滅にもかかわらず、2-3日で神経繊維のネットワークが形成され、CAT活性が著しく増大した。これらの結果より、脳神経細胞の生存、分化が、GCMに含まれるTrophic Factorにより、直接、維持、促進されることが明らかになった。3.GCMに含まれるTrophic Factorの精製をゲルろ過(Biogel-P200)により試みた。その結果、分子量約4万の画分が、胎児脳細胞の初代培養において、神経細胞の生存分化に対する促進効果を示した。この画分および、GCMの有する、生理活性は、いずれも、トリプシン処理、あるいは熱処理(95゜C,30min)により消失した。このことより、GCMに含まれるTrophic Factorは蛋白質であると考えられる。
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Report
(1 results)
Research Products
(3 results)