中枢神経系ニューロン活動の光学的リアルタイムマッピング
Project/Area Number |
61231008
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Research Category |
Grant-in-Aid for Special Project Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
神野 耕太郎 医科歯科大, 医学部, 教授 (40025630)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
廣田 秋彦 東京医科歯科大学, 医学部, 助手 (50156717)
酒井 哲郎 東京医科歯科大学, 医学部, 助手 (40153845)
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Project Period (FY) |
1986
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1986)
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Budget Amount *help |
¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,300,000)
Fiscal Year 1986: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,300,000)
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Keywords | 中枢神経系 / ニューロン活動 / 光学的リアルタイムマッピング / 三叉神経 |
Research Abstract |
活動電位の光学的多チャンネル同時測定法を用いて、初期胚の中枢神経におけるニューロン活動の多数ケ所からの同時記録を行い、個体発生にともなう中枢神経系における機能構築の初期過程についての解析を進めてきた。 実験対象としては、ふ卵4-10日の鶏胚から摘出した三叉神経一脳幹標本を用いた。この実験系は、三叉神経節の特異な形態により、発生段階を通じてその同定が容易であるという実験上の利点の他、循環反射・呼吸反射の入力部と中枢部を含んでおり、生理学的にきわめて重要な領域であるという特徴を持っている。 摘出した標本を膜電位感受性色素であるメロシアニン・ロダニン系色素(NK2761)で染色し、三叉神経節から末梢にのびる神経を吸引電極で定電流刺激をおこない、三叉神経節内のニューロン活動を光学的に測定した結果、電気緊張性の電位変化と、伝導性の活動電位の二種類の膜電位応答が記録された。さらに、個体発生の進行にともない、活動電位の出現頻度が高くなる傾向がみられた。また、膜電位応答の空間的分布から、眼神経へ向かうニューロン群と上顎・下顎神経へ向かうニューロン群の三叉神経節内部での分布をマッピングすることに成功した。 さらに、三叉神経節から脳幹内部への機能的投射の形成過程の解析を行い、ふ卵6日目の鶏胚において、上下顎神経及び眼神経から三叉神経を経て脳幹内部へ入った神経線維束は、そこで両者ともに尾側及び頭側の両方向へ機能的に延びはじめていることが明らかにされた。
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Report
(1 results)
Research Products
(2 results)