血管平滑筋収縮弛緩サイクルにおける細胞内Ca貯蔵部位の役割
Project/Area Number |
61232022
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Research Category |
Grant-in-Aid for Special Project Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Juntendo University |
Principal Investigator |
北沢 俊雄 順天堂大, 医学部, 助教授 (90091678)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
会津 雅子 順天堂大学, 医学部, 助手 (20053043)
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Project Period (FY) |
1986
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1986)
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Budget Amount *help |
¥1,500,000 (Direct Cost: ¥1,500,000)
Fiscal Year 1986: ¥1,500,000 (Direct Cost: ¥1,500,000)
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Keywords | 血管平滑筋 / 筋小胞体 / カルシウム / ノルアドレナリン / カフェイン |
Research Abstract |
薬物に対する反応の時間経過や不活性化過程等を正確に追跡するため、薬物等の拡散に要する時間を出来る限り小さくした。モルモット門脈縦走平滑筋から幅30〜60μmの細線維束を取り出し、濃度クランプ法により薬物等を標本に与え、その時発生する張力を測定した。溶液交換に0.2〜0.3秒を要した。筋小胞体内のCa量を一定にするため、まず標本を2mMEGTAを含むCa-free溶液Fで3×【10^(-5)】Mノルアドレナリンあるいは30mMカフェインで3〜5分間処理し、筋小胞体内のCaを涸渇させた。次に筋小胞体に一定量のCaを取り込ませるため、2mMCaを含む[K]・[Cl]積一定の154mMK溶液に一定時間漬け、その後Caを2mMEGTAで取り除いた。上記処理の後、正常細胞外液下で標本に一定濃度のノルアドレナリンを作用させると、立ち上がりの速い、phasicの収縮が繰り返し得られた。ノルアドレナリン添加時の条件がCa-free、高濃度K溶液でも、また2mMCaを含む正常細胞外液でもその用量-反応曲線はほとんど変化せず、細胞外からのCa流入を完全に抑制すると考えられる10mMLa存在下でもノルアドレナリンによって同じか、より高い収縮が起った。すなわちノルアドレナリンによるphasic収縮は、細胞外からのCa流入なしに、ほとんど細胞内Ca貯臓部位、筋小胞体からのCa遊離で生ずることを意味している。そこで、筋小胞体内のCa量の変化が、ノルアドレナリンによって起るphasic収縮の用量-反応曲線にどの様に影響するかを3つの異なる方法で筋小胞体内のCa量を変え調べた。いづれの場合でも筋小胞体内Ca量の少ないと思われる条件下でノルアドレナリンによるphasic収縮は小さく、またその感受性も2〜3倍減少した。このことは、ノルアドレナリンに対する感受性は受容体との結合能などばかりでなく筋小胞体内Ca量によっても変化する可能性のあることを示している。
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Report
(1 results)
Research Products
(3 results)