Project/Area Number |
61301028
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Research Category |
Grant-in-Aid for Co-operative Research (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
社会学(含社会福祉関係)
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Research Institution | Aichi Gakuin University |
Principal Investigator |
松浦 国弘 愛知学院大学, 教養部, 教授 (70064871)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
下野 雅昭 金城学院大学, 文学部, 助教授 (00131144)
丸木 恵祐 金城学院大学, 文学部, 教授 (30079454)
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Project Period (FY) |
1986 – 1987
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1987)
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Budget Amount *help |
¥4,500,000 (Direct Cost: ¥4,500,000)
Fiscal Year 1987: ¥2,500,000 (Direct Cost: ¥2,500,000)
Fiscal Year 1986: ¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
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Keywords | 鉄鋼労働者 / 地域移動 / 言語生活 / 福利厚生 / 鉄鋼業の二重構造 / ライフ・ヒストリー / 社会移動 |
Research Abstract |
昭和40前後から始まった「民族大移動」にもたとえられる鉄鋼労働者の大規模な移動は新しい土地への適応(不適応を含む)の歴史でもあった. この視点からS製鉄所(東海市)に勤務する岩手県(釜石市)出身者に対し新しい土地への適応に関する聞き取り調査と,同地域出身者の年満退職者及びこれに準ずる退職をもって組織する「あゆち会」のメンバー(約800名)を対象に新しい土地への適応過程に関する調査=質問紙票による調査(言語的葛藤,及び心理的不安,現実的な生活不安等が如何にあったか(なかったか),あるか(ないか),又,これら労働者に対し如何なる福利厚生施策がなされたか,なされているか等を含めて)を実施した. 現在,これらの調査結果を集計分析中であるが,新しい知見として釜石市においてS製鉄所(東海市)をはじめとする他地域に移動しなかった人々で構成されている「鉄友会」なる組織を確認したことである. この組織に所属するメンバーの調査は予算と時間の労力等の関係で進めてはいないが,昭和40年前後のS製鉄所(東海市)への移動の発令によって移動する者と,釜石市にとどまる者との心理的懸隔を知る上においてこの組織の存在は決して等閑にしておけない重要なものである. 当研究を実りあるものにするためには,近い将来,この組織に所属するメンバーの調査を実施し,「あゆち会」に所属するメンバーのそれと比較したとき,両者に如何なる相違をみるか,当研究を立体的に浮かびあがらせる上で是非進めなければならないものと考えている.
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Report
(2 results)
Research Products
(4 results)