Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
森田 洋司 大阪市立大学, 文学部, 助教授 (80086181)
清水 新二 大阪市立大学, 生活科学部, 助教授 (40113493)
松下 武志 島根大学, 法文学部, 助教授 (20004062)
本村 汎 大阪市立大学, 生活科学部, 教授 (90047027)
大橋 薫 明治学院大学, 社会学部, 教授 (90062067)
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Budget Amount *help |
¥5,300,000 (Direct Cost: ¥5,300,000)
Fiscal Year 1987: ¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Fiscal Year 1986: ¥3,300,000 (Direct Cost: ¥3,300,000)
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Research Abstract |
本年度は以下の要領で研究を行ない, 以下のような成果をおさめた. 1,文献・資料の補充. 5つの班((1)社会解体論,(2)葛藤・フラストレーション論,(3)アノミー論・疎外論・相対的剥奮論,(4)エスノメソドロジー・レイベリング論・統制理論,(5)社会的不適応論)に分かれて, 各分担者が既に集めた資料に加えて, さらに未発表の論稿・雑誌論文を探して, わが国の社会病理学の学説を理解する上で最小限必要とされる論文を一通り網羅した. (しかし, その中でも, 19世紀後半から20世紀初期にかけての, 創始期の項のものは必ずしも十分には集められなかったので, 今後の課題とした. ) 2,班ごとの研究会. 合担者が相互に連絡をとりあって情報を交換すると同時に, 班を越えて集まり, お互いの情報を確認しあった. 3,全体打ち合わせ会.7月下旬と12月下旬に大阪と東京で合同合宿を行なった. 当初, 設定しておいた5つの理論は, 研究を進める中で, 相互に複雑にからみあっており, 単に名称だけ異なっているものもあり, 整理と検討を重ねていく中で, 従来の学説を1本の太い幹と, それに連なる数本の枝とにまとめあげることができた. 4,これらの成果については, 別に冊子としてまとめあげた(現在印刷中.)が, これはあくまで中間報告てあり, 今後, 既に申請してある研究費(63年度 総合研究A「欧米とわが国における社会病理学の学説史的研究ー19世紀後半から20世紀初頭(明治期・大正期)を中心にー」の補助を待ちながら, さらに深い研究を重ねていくつもりである.
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