Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
河野 守 名古屋大学, 工学部, 助手 (60170205)
渡辺 雅生 大同工業大学, 助教授 (80023183)
小浜 芳朗 名古屋大学, 工学部, 助教授 (50023304)
内田 保博 三重大学, 工学部, 助手 (80168707)
森野 捷輔 三重大学, 工学部, 教授 (00027278)
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Budget Amount *help |
¥21,000,000 (Direct Cost: ¥21,000,000)
Fiscal Year 1987: ¥6,000,000 (Direct Cost: ¥6,000,000)
Fiscal Year 1986: ¥15,000,000 (Direct Cost: ¥15,000,000)
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Research Abstract |
前年度に続き,本年度も基礎の浮上り・回転と捩れの連成する鋼構造立体架構に関して実験ならびに解析の両面から研究が行われた. 実験的研究では,前年度の成果をもとに,材料にシリューニRTVゴムを用いた基礎地盤模型を製作し,地盤ー構造物系の静的,動的試験が行われた. 基礎地盤模型には,布基礎下の帯状地盤とベタ基礎下の面状地盤の模型3体が製作され,上部構造を剛体としたモデルの静的繰返し加力,調和加振動的試験により,浮上りの生じる基礎の回転剛性と減衰特性の振動数,変形振幅への依存特性が明らかにされ,浮上り時基礎の動的復元力特性評価に対する有用な資料が得られた. 次に,ベタ基礎をもつ一層並びに三層の剛性偏心立体架構試験体を用いて,前年度に開発された多焦加力ジャッキシステムによる静的加力試験が行われ,基礎の回転・浮上りと捩れの静的連成挙動に関する基本的性状が明らかにされている. 更に, これらの模型試験体について振動台実験を行い,動的連成挙動ならびに連成系の減衰機構特性に関する実験資料が得られつつある. 本年度補助金により購入された設備々品はこれらの実験の計測,加振波作成に活用されている. 解析的研究では,基礎の浮上り・回転と捩れの連成立体架構の動的連成挙動に関する数値解析的考察が行われ,捩れ応答特性を表す動的偏心パラメータに基礎の浮上り・回転の及ぼす影響について各種の要因パラメータの関連性が明らかにされた. 更に,非せん断型多層立体架構の並進ー捩れ連性挙動を理論的に解明し,剛性偏心分布特性と動的捩れ偏心分布特性の関連性について考察された. また,架構の積載重量の偏在する立体架構の並進ー捩れ連成挙動についても考察を加え,質量と剛性分布の確率的変動を有する立体架構の動的捩れ偏心の確率分布特性を明らかにし,耐震設計上有用な知見が得られた.
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