Project/Area Number |
61303004
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Research Category |
Grant-in-Aid for Co-operative Research (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
天然物有機化学
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Research Institution | Osaka City University |
Principal Investigator |
野老山 喬 大阪市立大学, 理学部, 教授 (90046938)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
柿沢 寛 筑波大学, 化学系, 教授 (50015492)
後藤 俊夫 名古屋大学, 農学部, 教授 (20023369)
吉越 昭 東北大学, 非水溶液化学研究所, 教授 (20006290)
山口 勝 九州大学, 理学部, 教授 (60037140)
伊藤 椒 (伊東 しょう / 伊東 椒) 徳島文理大学, 薬学部, 教授 (00004242)
芝 哲夫 大阪大学, 理学部, 教授 (30028089)
平田 義正 名城大学, 藥学部, 教授 (10022493)
高橋 武美 東京大学, 理学部, 教授 (90011410)
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Project Period (FY) |
1986 – 1988
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1988)
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Budget Amount *help |
¥13,100,000 (Direct Cost: ¥13,100,000)
Fiscal Year 1988: ¥4,000,000 (Direct Cost: ¥4,000,000)
Fiscal Year 1987: ¥2,600,000 (Direct Cost: ¥2,600,000)
Fiscal Year 1986: ¥6,500,000 (Direct Cost: ¥6,500,000)
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Keywords | 不斉合成 / 立体選択的合成 / 培養細胞による変換 / 海産テルペイノド / 海洋無脊椎動物成分 / マイコトキシン / 構造・活性相関 / アントシアニンの構造 / 生物活性天然有機化合物の合成 / 生物活性天然有機化合物の構造 / 海産動植物成分 / 抗腫瘍性天然有機化合物 / 神経活性ペプチド / 土壌菌中の抗植物病菌成分 / 植物培養細胞による物質変換 / アントシアニジンの構造 |
Research Abstract |
1.生物活性物質の合成:海産プロスタノイド、クロロプロン、ラブダン-8α、15-ジオール、3種の大環状ピロリチジンアルカロイド(インテゲリミン、モリクロタリン、ジクロタリン)の光学活性形の全合成が達成された。光学活性ビニルスルホキシドを用いるβ、γ-ブチロラクトンの不斉合成法が開発され、(+)-ポドリゾン、(+)-ケルカスラクトンなどの合成に利用された。アゲラシジン類、マノアリド類、セコトリネルビタン類の合成法の効率化も行われた。マノコトキシン・アステルトキシン、およびベルコシジン、トリテルペン・プスチメリン、含ハロゲン海産天然物・ダクチリン、苔類大環状ビフェニル化合物・プラジオチンDの合成にも大きな進展が見られた。一方0-カルバメートの閉環反応を利用したヒドロキシン-α-アミノ酸の高立体選択的合成法の確立、2-アセトキシメテル-5-エトキシピロリジンの5位のアルキル化の立体選択性の検討、培養細胞による水酸化の立体選択性、酸化還元反応の動力学的研究もなされた。細菌リポ多糖の糖脂質部分の構造・活性相関の研究を目的とした構造類緑体の合成も行われた。 2.生物活性物質の構造研究:土壌菌より植物病菌抑制作用をもつチアゾール誘導体、過酸化脂質生成阻害活性をもつプラストキノン類緑体、シトロビリジン生産菌ハイブリッド菌株よりのクルブラリン形代謝物が單離され構造が確認された。抗カケクシア活性をもつ海綿成分グリコオカダ酸の構造、活性相関が研究され、南西四国沿岸産軟体サンゴより蚕幼虫成長阻害活性をもつ3種のジテルペンおよび2種の分技脂脂酸が單離、構造決定された。ベッコウバチ毒液中の神経作用物質の生理作用の検討も行われた。ツユクサ科観葉植物数種のアントシアニン色素の單離、構造研究が行われ、ヒラキハミゾゴケの含酸系セスキテルペン成分およびコクテンギ果実成分の構造研究も進展した。
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