Project/Area Number |
61307002
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Co-operative Research (B)
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
無機工業化学
|
Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
柳田 博明 東大, 工学部, 教授 (20010754)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岡本 祥一 長岡技術科学大学, 電気系, 教授 (60087418)
加藤 昭夫 九州大学, 工学部・応用化学科, 教授 (50037727)
木村 脩七 東京工業大学, 工学部・無機材料工学科, 教授 (70016856)
平野 真一 名古屋大学, 工学部・応用化学科, 教授 (30016828)
曽我 直弘 京都大学, 工学部・工業化学科, 教授 (80026179)
|
Project Period (FY) |
1986
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 1986)
|
Budget Amount *help |
¥1,400,000 (Direct Cost: ¥1,400,000)
Fiscal Year 1986: ¥1,400,000 (Direct Cost: ¥1,400,000)
|
Keywords | セラミックス / 界面 / 輸送現象 / 電子伝導 / イオン伝導 / CVD / 超電導 / クラック |
Research Abstract |
5グループで分担研究を遂行し、以下の成果を収めた。1.界面の構造および物性制御のためのプロセシング……微粒子分散型超電導材料における超電導粒子径と近接効果の関係を明らかにした。セラミックスの熱電導に対する粒界相の寄与をキャラクタリゼーションの立場から解明した。CVD法による粒界,粒内のナノ構造制御の可能性を示した。2.界面構造の複合・ハイブリッド化……レーザCVD法によってサファイア表面にSiC結晶をエピタキシャル成長させることに成功した。イオン注入法により鉄の表面磁性の改質が可能なことを示した。層間化合物を用いるホスト・ゲスト反応の制御の可能性を提案した。3.界面における電子の輸送現象……セラミック多相界面の導電現象を二次元構造の多様性に基づいて分類することを提案した。多相界面近傍における組成ゆらぎと超電導現象の強い関係を指摘した。PTCR材料における抵抗率異常現象を新たに発見した。ECDの着脱色に対する不純物水の影響を固一液界面での相互作用の立場から明らかにした。界面散乱フォノンと電子の相互作用を利用した高温熱電エネルギー変換の可能性を示した。4.界面におけるイオンの輸送現象……ガラス融液電解質中での金属電極の分極挙動を検討することにより界面現象を明らかにした。水酸アパタイトと二酸化炭素の固気相イオン交換反応を解明した。5.界面における応力・クラックの伝搬……アルミナの応力腐食に対する不純物粒界相の役割を指摘した。セラミックスにおける層間ないし界面剥離クラックが高靭化に極めて重要であることを示した。MgOバイクリスタルを用いた研究により、粒界構造とクラック伝搬様式の間に強い相関のあることを見出した。また、成果報告会議を開催し、セラミックス界面における輸送現象の今後の問題点を整理、統合し、二次元設計概念に基づいた界面物質輸送現象の研究の方向づけを行った。
|