Project/Area Number |
61307006
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Research Category |
Grant-in-Aid for Co-operative Research (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Synthetic chemistry
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
園田 昇 阪大, 工学部, 教授 (20083983)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大城 芳樹 大阪大学, 理学部, 教授 (70028984)
庄野 達哉 京都大学, 工学部, 教授 (80025858)
伊藤 嘉彦 京都大学, 工学部, 教授 (40026018)
杉野目 浩 北海道大学, 工学部, 教授 (00000779)
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Project Period (FY) |
1986
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1986)
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Budget Amount *help |
¥2,900,000 (Direct Cost: ¥2,900,000)
Fiscal Year 1986: ¥2,900,000 (Direct Cost: ¥2,900,000)
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Keywords | 新有機化学プロセス / 超高率分子変換 |
Research Abstract |
本研究は、将来必要となる新しい有機化学プロセスに関する調査を行ない、そのための望ましい研究計画を立案するとともに、次年度発足予定の科学研究費補助金による重点領域研究「超高率分子変換」の準備を行うことを目的とするものである。 現在、有機系物質の新しい物性や新しい機能を求める研究が各方面で極めて精力的に進められている。これにともない、生物学・医学・農学から電子工学に至る幅広い分野から、分子レベルでの機能を発現できる有機物質の入手法に関する強い要望が、物質提供の責務を負う化学分野に寄せられている。次代の命運がかかるこれらの強い学問的・社会的要求に応えるには、化学の分野における物質製造の手法はややもすれば旧態依然たるものであるといわざるを得ないのが現状である。本研究では、この点に関する現状の調査と直ちに着手すべき研究項目の選定と、期待される研究を進める上での問題点の分折とを行った。 これらの調査活動を通じて、有機化学プロセスの革新的確立に向けて、分子変換の漸新な方法論の創出が不可欠であるとの結論に至った。分子変換に関する研究の現状の問題点として、従来の研究は、製造すべき特定の有機物質や、未利用資源として利用をはかるべき特定の有機物質の存在を前提としたものであり、かかる目的指向型研究から得られた分子変換法は、応用範囲が狭く現在の問題点の解決にはほとんど貢献しないことが指摘された。以上の点をふまえ、次年度発足の「超高率分子変換」では、分子構築の原点である化学結合の切断と生成を基軸とする簡潔で一般性のある分子変換法の創出を最重点目標とすべきであるという結論を得た。この調査研究に際し、外部からの有識者も加え、全体会議を1回、分科会を5回、小グループでの打合せ会を15回開催した。
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