Budget Amount *help |
¥6,200,000 (Direct Cost: ¥6,200,000)
Fiscal Year 1987: ¥2,500,000 (Direct Cost: ¥2,500,000)
Fiscal Year 1986: ¥3,700,000 (Direct Cost: ¥3,700,000)
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Research Abstract |
ステンレスのグリッド上にレンズペーパーをのせ, その上にラット後極部の眼を開いて置くことにより, 網膜の器官培養を行った. MEM+牛胎児血清を用い, 5%CO_2ー95%空気の下で培養をすると, 2日間は生体内と同じ速度でオプシンが培養網膜に蓄積した. 網膜における, オプシンの発現は色素上皮細胞やビタミンA類によって, 左右されることが示唆されている. そこで, ビタミンA類の標的細胞である色素上皮細胞が視細胞のオプシン発現に及ぼす影響を見るため, 単層培養したニワトリ色素上皮細胞の上で器官培養を行う, 組合せ実験を行った. ミリセルを用いて色素上皮細胞と網膜とを分離した状態で, 24穴のシャーレで培養を行った. しかし, 色素上皮細胞は, この培養法では次第にシャーレから遊離してしまうことがわかった. また, ビタミンA類が網膜オプシンの発現に及ぼす影響を調べるために, まず, ビタミンA類が色素上皮細胞にどの様な影響を与えるかを検討した. 高濃度のビタミンA類は色素上皮細胞に毒性があり, 増殖は抑制され, 形態的にも, 細胞輪郭が不鮮明になり, 自己貪食が多く観察された. このことから, ビタミンA類により, 色素上皮細胞の増殖や機能がコントロールされうるという新しい知見を得た. 組合せ実験によりすぐにビタミンA類および色素上皮細胞が視細胞に及ボす影響を調べることができなかったが, より生体に近いと考えられているコラーゲンゲルなどの新しいシステムを用いて調べることが, 今後の課題と思われる.
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