Project/Area Number |
61510108
|
Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Educaion
|
Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
佐伯 胖 東大, 教育学部, 助教授 (60084448)
|
Project Period (FY) |
1986
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 1986)
|
Budget Amount *help |
¥1,400,000 (Direct Cost: ¥1,400,000)
Fiscal Year 1986: ¥1,400,000 (Direct Cost: ¥1,400,000)
|
Keywords | コンピューター教育 / パソコン教材 / シミュレーション教材 / バランス・ビーム / 人口統計 / 運動力学 |
Research Abstract |
本研究では、コンピュータの教育利用に関して、コンピュータをあくまで理解の道具とみなす立場から、子供が物事を深く理解し、納得するために、みずからはたらきかけて、自由に探索するときのツールを開発した。 (1)バランス・ビームのシミュレーション:画面に描かれたバランス・ビームにおいて、支点からの任意の位置に任意の数のおもりをさげ、放したときのビームの「ゆれ」をリアルに観察できる。子どもはその「ゆれ」の振幅の大きさ、動きのはやさなどから、モーメントの原理を体得する。 (2)人口ピラミッドの作図:第1回国勢調査(大正9年)から第15回国勢調査(昭和60年)までのわが国の人口統計から、任意の年度の「人口ピラミッド」を描き出すプログラムを開発した。二つの年度のピラミッドを重ねたり、同一生年で比較したり、男女差をみたり、あるいは部分的に拡大して観察することができる。 (3)質量と運動のシミュレーション:物体の落下と水平の等速運動における質量の影響を知るために、さまざまな質量の物体を画面上で落下させたり、移動させることができる。」(4)加速運動のシミュレーション:質量を異る量力の加速度のもとで上に投げる。そのときの物体の運動の軌跡を予測させ、実際にえがいて示す。 (5)円の面積の概念ツール:円を任意の数の扇形に分解して、それを横に並べて長方形に近似させることによって、S=【πr^2】という面積の公式を理解させる。 以上のような、法則や公式の意味を変化・変形の操作を通して実験できるようなツールを、パソコンの画面上につくることができた。いくつかの現場の実践で、その妥当性を検証しつつあるが、まだ十分ではない。
|