伝統工芸における職業的社会化に関する教育人類学的研究-陶工の生活史分析による徒弟制教育の分化的特質の解明を中心として-
Project/Area Number |
61510124
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Educaion
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Research Institution | Hiroshima University (1987-1988) Fukuoka University of Education (1986) |
Principal Investigator |
江淵 一公 (江渕 一公) 広島大学, 大学教育研究センター, 教授 (60036845)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小林 香子 中津女子短期大学, 講師
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Project Period (FY) |
1986 – 1988
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1988)
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Budget Amount *help |
¥1,600,000 (Direct Cost: ¥1,600,000)
Fiscal Year 1988: ¥300,000 (Direct Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 1987: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
Fiscal Year 1986: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
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Keywords | 伝統工芸 / 職人気質 / 民陶 / 徒弟制教育 / 弟子 / 後継者育成 / 陶工訓練校 / 陶芸作家 / 民芸焼物 |
Research Abstract |
1)昭和63年度は最終年度に当るので、一昨年度までの調査資料の整理とデータベース化を重点的に行なった。その要点は次の通りである。 【○!1】第1年度及び第2年度を通じて代表者及び分担者が収集した陶工のライフヒストリーにおける技術習得のための訓練体験を中心とする伝統的徒弟制度に関する聞き取り資料、並びに、研究分担者が断続的に約10カ月にわたって実施した、小石原の一窯元における弟子としての修業体験に基づく参与観察記録の整理とそれらのデータベース化の作業。 【○!2】弟子(見習い陶工)の修業過程についての観察記録(映像記録を含む)の整理と編集。 2)以上の整理作業を遂行する過程で明かとなった調査洩れ等について若干の補充調査を重点地区(伝統的徒弟制度の残存形態がみられる小石原及び小鹿田と、定型化された陶工訓練の機関をもつ瀬戸及び京都)において実施した。 3)陶芸を含む種々の伝統工芸における徒弟制度及び修業過程に関する文献の収集と整理及びその検討、また、それに関連して、国立歴史民俗資料館、国立科学博物館、及び国立民族学博物館における関連資料の検索と収集を行なった。 4)以上の資料の分析に際しては、とくに学校教育のような定型的教育における教育の諸原理や型との異同の明確化に重点をおき、また、西洋諸国における陶工の修業過程との異についての比較分化的考察の視点を加えるため、代表者が昭和63年8月渡米した際、栃木県益子町において日本人弟子及び外国人弟子の修業過程の研究を行なったアメリカの教育人類学者John Singleton(ピッツバーグ大学教授)と情報交換を行なった。なお、種々の事情により、研究成果方向書を年度内にとりまとめることができなかったが、目下鋭意努力中である。
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Report
(3 results)
Research Products
(4 results)