ロシア民衆版画のフォークロア-その社会史的機能の考察と作品の文化史的分析
Project/Area Number |
61510141
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
文化人類学(含民族学・民俗学)
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Research Institution | Hitotsubashi University |
Principal Investigator |
坂内 徳明 一橋大, 社会学部, 助教授 (00126369)
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Project Period (FY) |
1986
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1986)
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Budget Amount *help |
¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 1986: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Keywords | ルボーク(ロシア民衆版画) / 版画出版・発行者 / 行商人 / 大衆文学 / 版画とフォークロアの関係 / ヴィジュアル・フォークロア / 民衆的心性 / ロシアの民衆文化 |
Research Abstract |
本研究の目的は、ほぼ3世紀にわたる歴史を持ち、近世・近代のロシア社会と民衆生活に密接な関わりを有していたルボークと呼ばれるロシア民衆版画を民俗学・人類学ならびに社会史の視点から考察することにあった。その際、この民衆版画を具体的素材としてひとつのケース・スタディを行なうことによって、視覚芸術作品を通しての新しいフォークロア研究の方向をさぐることも本研究のねらいであった。 まず、本研究は具体的には次の3点に沿って進められた。(1)ルボークの概観-製法と素材、18-19世紀における状態、ソ連におけるルボーク伝統の継承と現状、ロシア社会・美術にみられるルボークの扱われ方。(2)社会史から見たルボーク-19世紀半ばまでの製作・発行と販売、19世紀半ば以降の大量流布とその影響、特に版元・大出版者・行商人の活動、定期市、ルボークの「需要」。(3)作品分析-歴史的事件・スキャンダルを題材としたルボーク、文学作品ないし民謡・昔話・叙事詩とテキストの関連。 こうしたルボークの全体像の再構成の作業の中で特に留意したのは、版元や行商人、そして定期市といったルボークの普及のコースをおさえること、そしてこのルボークをさし絵としたいわゆるルボーク文学としての大衆文学の「消費」を明らかにすること、また、題材としてのフォークロア作品との関係を考察することであった。 以上のような前捉作業にもとづいて、ひとつの具体的なルボーク作品を取りあげて考察した。その成果は、本年1月に北海道大学スラブ研究センターで行なった口頭発表「ロシア民衆版画の文化史的考察-"ねずみによる猫の葬送"を素材として」という形で報告されている。その他の成果発表は年度内には予定されていないが、いずれ近い将来に発表したいと思っている。
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Report
(1 results)
Research Products
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