Project/Area Number |
61510168
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Japanese history
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Research Institution | Fukuoka Institute of Technology |
Principal Investigator |
吉村 豊雄 福岡工大, 工学部, 講師 (90182823)
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Project Period (FY) |
1986
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1986)
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Budget Amount *help |
¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 1986: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Keywords | 幕藩体制 / 藩制(藩政) / 大名 / 藩財政 / 知行制 / 軍役 / 家臣団 |
Research Abstract |
1.61年度の研究計画の主眼は、永青文庫蔵(熊本大学附属図書館寄託)細川家文書、及び同文庫より東京大学史料編纂所に貸し出されている細川家文書の調査・撮影・整理・解読に置いており、幸いに61年11月に東大から大量の史料が返却されたこともあって、九州大学九州文化史研究施設と協同して夏休み・年末に調査・撮影し、重要なものを焼きつけた。目下解読中であり62年度には成果の一部を発表したいと思っている。2.細川藤孝・忠興・忠利三代にわたる発給文書をもらさず収集・整理する作業に着手し、その過程で、細川忠利が寛永武家諸法度の審議・制定の直前に、その中心的条項たる第2条(参勤交代を規定した条項)の制定に直接的に影響を与えたとみられる書状を発見した。「参勤交代の制度化に関する一試論 (福岡工業大学研究論集、第19号)で招介し、だいたいの要旨を九州近世史研究会・熊本史学会で発表した。近く学会誌に発表する予定である。3.やり残こしたことは少なくないが、とくに首席家老松井家の中世・近世文書の調査は手つかずのままに終った。幸い熊本県立美術館が61年度の美術品に続いて62年から文書の調査を行なうことになっており、これに協力することで未開拓の松井家文書を収集し、大名・首席家老という二系統の文書群の検討を通して藩制成立過程のダイナミクスを明らかにしていきたい。
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