Project/Area Number |
61530052
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Public finance/Monetary economics
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Research Institution | Hitotsubashi University |
Principal Investigator |
釜江 廣志 一橋大, 商学部, 助教授 (60091542)
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Project Period (FY) |
1986
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1986)
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Budget Amount *help |
¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
Fiscal Year 1986: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
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Keywords | 国債流通市場 / 利回り決定 / 漏出効果 / 貸出し市場の不均衡 |
Research Abstract |
昭和53年第2・4半期から59年第1・4半期までの 都市銀行,地方銀行,信託銀行・長期信用銀行,相互銀行,信用金庫,農林系統金融機関,生命保険会社を対象とし、それらの国債・コール・手形・貸出しの3金融資産の保有行動を分析した。得られた主要な結果は次のとおりである。 1. 3資産の市場の構造分析によれば、4半期を単位期間とすると、国債とコール・手形の各市場は均衡にあるのに対し、貸出し市場は業態別の6つの部分市場全てにおいて不均衡にある、と判定された。このことは、貸出し金利として名自金利を用いても実効金利を用いても同様である。 2. 貸出し市場における超過供給が他資産の保有に与える影響、すなわち漏出効果(spill-cver effect)は、国債の場合、生命保険会社においてのみ見られるのに対し、コール・手形については、相互銀行・信用金庫を除き、おおむね見られる。 3. 3資産の保有関数の分析によれば、多くの業態において、国債とコール・手形は貸出しのバッファーとして保有されている。3資産の保有に対する各レートの影響を所望保有額に対するそれで見ると、全般に価格メカニズムに従う行動をとっているとの結果は得られない。なお、国債と貸出しの保有についてはその結果の一部を説明しうる。 4. 得られた資産保有関数と市場均衡条件から、国債利回りとコール・手形レートの推定値が求められたが、一部のケースを除き、現実値の動きをある程度説明している。
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Report
(1 results)
Research Products
(2 results)