水銀トリフラート/アミン錯体による生合成類似オレフィン環化反応の新しい展開
Project/Area Number |
61540382
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
有機化学一般
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Research Institution | Tokushima Bunri University |
Principal Investigator |
西沢 麦夫 徳島文理大, 薬学部, 教授 (40137188)
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Project Period (FY) |
1986
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1986)
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Budget Amount *help |
¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Fiscal Year 1986: ¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
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Keywords | 水銀トリフラートアミン錯体 / 生合成類似 / オレフィン環化反応 / フラノジテルペン / 環化反応制御 / バイユノシド / バイユノール / 甘味配糖体 |
Research Abstract |
従来のテルペン類の生合成類似オレフィン環化反応の研究はゲラニオールもしくはファルネソール誘導体に関する研究がほとんどで、ジテルペン類に関する研究は非常に少なかった。本研究者の開発したHg【(OSO_2CF_3)_2】・【C_6】【H_5】N【M_(e2)】はその高選択性の由に、複雑なジテルペンの領域にも充分適応することで可能であり、多くの興味深い知見を得ることができた。 1.鎖状ララノジテルペンであるアンブリオフランの環化反応で、内部オレフィンから選択的に開始されることを見出した。従来生合成類似オレフィン環化反応は末端からのみ起ると信じられており、この事実はその常識をはじめて履すものである。 2.Hg【(OSO_2CF_3)-2】・【C_6】【H_5】N【M_(e2)】が水の存在化にも安定で、かつ充分な反応性を保持していることを見出し、この求核剤存在下での環化反応によって反応中間体を捕捉することに成功した。この実験は、オレフィン環化反応がカチオン性中間体を経由して段階的に進行することを初めて明白に証明したものである。 3.環化反応の開始点と終了様式を合目的方向に制御することは、困難な課題であるが、官能基を選択することにより、ラブダン骨格の高選択的合成法を開発することができ、甘味を有するジテルペン配糖体バイユノサイドのアグリコンである(±)-バイユノールの高選択的全合成に成功した。 4.(±)-バイユノールへの2位識別グルコシル化反応に挑み、2'位のみ明識に区別してグルコース基を導入する一般法を確立した。
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Report
(1 results)
Research Products
(7 results)