Project/Area Number |
61540405
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
分析・地球化学
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
片岡 正光 北海道大学, 理学部, 助手 (40091425)
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Project Period (FY) |
1986
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1986)
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Budget Amount *help |
¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
Fiscal Year 1986: ¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
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Keywords | 接触分析 / イムノアッセイ / フローインジェクション分析 / イオン選択性電極 / リポソーム / 抗原 / 抗体 / 補体 |
Research Abstract |
G【A_1】抗原を保持したリポソームベシクル(内水層:モリブデン酸ナトリウム)に、抗体および補体を作用させてベシクルを割り、内水層をリポソーム懸濁液に流出させ、流れ分析の流路中に注入する。リポソームから流出したモリブデン酸イオンは、流路を流れる反応混液中で、【H_2】【O_2】+2【I^-】+2【H^+】【→!Mo(VI)】 2【I_2】+2【H_2】Oの反応の触媒として働き、ヨウ化物イオンを減少させる。一定時間後に、流路の終端にあるヨウ化物イオン電極でヨウ化物イオン濃度を測定する。ヨウ化物イオン濃度の減少は、電位のピークとなって示され、ピーク高を測定することによって、抗原、抗体および補体が定量できる。1、反応混液組成の決定:流れ分析でリポソームから流出したモリブデン酸イオンを高感度に定量するための条件を検討したところ、過酸化水素、ヨウ化物イオン、塩酸の最適値は2.5mM,0.05mMおよび0.05Mであった。2.補体濃度の影響:ジセチルフォスファチジルコリン:コレステロール:G【A_1】抗原が1:1:0.08のリポソームを用い、αG【A_1】抗体を一定として補体濃度について検討したところ、補体の希釈系列X16〜X256で検量線は直線となり、この濃度範囲の補体の定量が可能である。3.抗体濃度の影響:うさぎ抗G【A_1】抗体を【10^2】〜【10^5】の希釈系列で補体(X64)と供に添加したところ、【10^4】からモリブデン酸イオンのリリースによるピークが始まり、【10^2】倍で25%マーカーリリースとなった。本法で【10^4】〜【10^3】の抗G【A_1】抗体の定量が可能であることがわかった。4.G【A_1】エピトープ:シセチルフォスファチジルコリンに対するG【A_1】抗原の添加比を0.02から0.2まで変化させ(αG【A_1】:【10^3】,補体X64)で実験を行ったところ、G【A_1】抗体の添加比が0.1を越えると、接触反応が妨害を受ける。また添加比が0.02では、抗原・抗体・補体反応が不安定で、接触反応によるピークが不安定でかつ再現性が悪かった。G【A_1】抗原は0.05〜0.1の間で良い結果が得られることがわかった。
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