非水溶媒用イオン選択性有機高分子膜電極の開発と応用に関する研究
Project/Area Number |
61540417
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
分析・地球化学
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Research Institution | Shinshu University |
Principal Investigator |
中村 俊夫 信大, 理学部, 助手 (00020678)
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Project Period (FY) |
1986
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1986)
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Budget Amount *help |
¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
Fiscal Year 1986: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
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Keywords | イオン選択性電極 / 非水溶媒 / 錯形成反応 / アルカリ金属イオン / アルカリ土類金属イオン / 機能性有機高分子膜 / 電位差発生機構 / 選択的膜透過 |
Research Abstract |
非プロトン性極性溶媒中のイオンと溶媒分子との相互作用に関する基礎的知見を得るため、報告者がこれまでに開発した機能性有機高分子膜型イオン選択性電極の一つであるPAA-POE4電極(ポリアクリルアミド(PAA)にテトラエチレングリコールモノドデシルエーテルを化学結合して得られる高分子を白金板上に膜形成したもの)を用いてアセトニトリル(AN)中のマグネシウムおよびバリウムイオンとDMF,DMSO,HMPAとの逐次錯生成定数を求め、溶媒の塩基性,イオンの電荷,イオンの結晶半径との開係を考察した。また、この電極およびPAA-DB18C6電極(PAAにジベンゾ-18-クラウン-6をアミド結合した高分子を感応膜としたもの)について、AN中のアルカリおよびアルカリ土類金属イオンのサイクリックボルタンメトリー挙動を研究し、電位応答およびその応答速度とイオンの濃度および膜内への移行速度との関連性を見い出し、電位差発生機構を考察した。(第47回、分析化学討論会要旨集P.203〜4、日本化学学会第54春季年会2IVBO4)。また、このような非水溶媒電気化学を進める上で考慮が必要な、異種溶媒、異種電解質溶液間の液間電位差に関して、その経時変化および種々必要な注意点について知見を得た。(第47回、分析化学討論会要旨集P.201〜2;Review of Polarography,32,70(1986)。このほか、プロピレンカーボネート中のアルカリ金属イオンおよびアルカリ土類金属イオンに対するPAA-POE4電極およびPAA-POE6電極(PAAにヘキサエチレングリコールモノドデシルエーテルを化学結合して得られる高分子を白金板上に膜形成したもの)の電位応答挙動、およびAN中のアルカリ金属イオンとアルカリ土類金属イオンの選択的膜透過に関する電気伝導度法による研究を現在継続中である。
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Report
(1 results)
Research Products
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