Project/Area Number |
61540444
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
無機・錯塩・放射化学
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Research Institution | Nagoya Institute of Technology |
Principal Investigator |
前田 益伸 名古屋工大, 工学部, 助教授 (40016580)
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Project Period (FY) |
1986
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1986)
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Budget Amount *help |
¥1,600,000 (Direct Cost: ¥1,600,000)
Fiscal Year 1986: ¥1,600,000 (Direct Cost: ¥1,600,000)
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Keywords | カロリメーター / エンタルピー変化 / 【NH(^+_4)】イオンの解離定数 / Pitzerのイオン間相互作用理論 / 水のイオン積 |
Research Abstract |
1)既存のカロリメーターを設備備品を用いて改良しており、現存試運転を行なっている。 2)改良カロリメーターを用いる【H^+】-【NH_3】系のエンタルピー測定、この系に関与する電解質の希釈熱の測定に先立って、既存のポテンショメーターを用いて同じ系の自由エネルギー変化(【NH(^+_4)】の解離定数、25°C)を25〜45%の人工海水(多種類の電解質を含む水溶液)及び濃厚塩化ナトリウム水溶液中で決定した。そして、Pitzerのイオン間相互作用理論を用いて【NH(^+_4)】イオンの解離定数を計算し、実験値と比較したところ、良い一致を示すことがわかった。尚、理論計算に必要である【NH_3】の活量係数は、トランスピレーション法を用いて決定した。これは、【NH_3】の活量係数の温度変化の測定(交付申請書,本年度の実施計画2))とも関連している。これらの結果は、Bull・Chem・Soc・Jpnに掲載予定である。 3)さらに、人工海水や濃厚強電解質水溶液の水のイオン積(25°C)を測定し、Pitzerのイオン間相互作用モデルを用いて計算した値と比較したところ、両者は良い一致を示すことがわかった。さらに、100°C迄の1mNaCl水溶液のイオン積の算定にも、Pitzerのイオン間相互作用モデルは精度良く適用可能なことが明らかになった。 これらの結果は、Bull・Chem・Soc・Jpn.に投稿予定である。 4)【H^+】-【CO(^2-_3)】系のエンタルピー測定の前に、【UO(^2+_2)】-【CO(^2-_3)】の錯体の平衡定数の測定を行なっている。
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