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緩速ろ過池の藻類被膜に関する研究

Research Project

Project/Area Number 61540472
Research Category

Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)

Allocation TypeSingle-year Grants
Research Field 生態学
Research InstitutionShinshu University

Principal Investigator

中本 信忠  信大, 繊維学部, 助教授 (40109202)

Project Period (FY) 1986
Project Status Completed (Fiscal Year 1986)
Budget Amount *help
¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
Fiscal Year 1986: ¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
Keywords緩速ろ過池 / メロシラ / 藻類被膜 / 日変化法 / 生産量 / 藻類活性 / 連続培養系
Research Abstract

夏季の緩速ろ過池の砂層表面には糸状珪藻のメロシラが盛んに繁殖した真綿状の藻類被膜を形成している。このメロシラを優先種とする藻類被膜が形成されるとろ過持続日類が増加し、この藻類被膜はろ過効率を上げるのに役立っていることがわかった。使用中のろ過池や砂層表面の藻類被膜を採取するための吸引採取道具を試作し、砂層表面をいためず定量採取が可能になった。藻類被膜が発達したときのクロロフィル現存量は夏季は100〜200mg/m2で、秋は、80〜150mg/m2であり、富栄養湖の生産層中の現存量とほぼ同等であった。この値は、河床の付着藻類の現存量の数分の1と少なかった。さらに新しい砂層からの現存量の増加速度は、夏季は、約1.5倍、秋は約1.1倍であり、そのため最大現存量に達するまでには、夏季は約1週間、秋は、2〜3週間かかった。
流入と流出水中の溶存酸素濃度の日変化と流速の日変化より求めた生産速度は10〜20g【O_2】/m2・dであり諏訪湖のプランクトン、河の付着藻類の活性より数倍高い値であった。単位クロロルィル当りの藻類活性は100〜200g【O_2】/gChl・dで普通のプランクトンや付着藻類の活性より10〜50倍も高い値が得られた。このように高い値いが得られた原因は、普通は明暗瓶法を用いるのに対し、測定に制限要因の働かない瓶につめないで測定する日変化法を用いたことである。明暗瓶法での値は、種々の制限要因が働き真の値より小さい値と思われる。また緩速ろ過池は新鮮な栄養物質に富んだ河川水が常に供給され真綿状の藻類に常に接しているためと思われる。また大量に繁殖した藻類被膜は光合成により気胞がつき砂層より剥離浮上し越流管より排出されろ過池には常に生産活動の活発な藻が繁殖するという連続培養系になっているために、このように活性が高いと思われる。

Report

(1 results)
  • 1986 Annual Research Report
  • Research Products

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All Publications (1 results)

  • [Publications] 中本信忠: 水道協会誌. 56. (1987)

    • Related Report
      1986 Annual Research Report

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Published: 1987-03-31   Modified: 2016-04-21  

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