Project/Area Number |
61540478
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
生態学
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
大島 康行 早稲田大, 教育学部, 教授 (40063250)
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Project Period (FY) |
1986
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1986)
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Budget Amount *help |
¥1,500,000 (Direct Cost: ¥1,500,000)
Fiscal Year 1986: ¥1,500,000 (Direct Cost: ¥1,500,000)
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Keywords | チゴユリ個体群 / 個体群動態 / 再生産効率 / 生活史特性 / サイズ分布特性 / シュミレーションモデル |
Research Abstract |
夏緑樹林林床にパッチ状に生育するチゴユリ個体群の動態を野外個体群・4段階の光条件下で生育させた圃場実験個体群を用い、デモグラフィーと物質生産的手法を用い解析した。各パッチの個体密度は中央が最も高く周辺部へ次第に減少する正規分布型であるが、中心部ほど小個体の占める割合が高く、外縁部では逆に大個体の占める割合が高い。しかし、比較的明るい林縁部ではサイズによる上記の傾向ははっきりと認められない。 チゴユリはラメートによる無性繁殖と種子による有性繁殖を行うが、複数のラメート形成と花芽形成は親個体の初期サイズと光条件による物質生産量に依存し、臨界値が存在し、後者は形成が少なく、個体群の個体数増加は無性繁殖に依存する割合が極めて高い。また物質再生産効率は個体サイズには依存せず光条件により、相対照度15%付近で最大になる。またラメート形成の際のストロンーンの長さと方向を個体サイズと位置との関係で明らかにした。これらの知見を基礎に、この種の生活史の諸特性から無性繁殖だけで殖増拡大があるとして、シュミレーションモデルを構築し、解析を行なった。その結果、林内の比較的暗い光条件下では小個体の中央部に多く、大個体は周辺部に多い要因の一つは密度が高い中央部で葉間の相互被陰が強く動くことが原因であることが分った。一方、明るい林緑部個体群は林床に比べ相互被陰の影響が少なく、個体サイズによるパッチ内の分布の差が少くなることが明らかになった。また、あるパッチサイズになるまでの必要年数の推定も可能となった。 この結果は日本植物学会および日本生態学会大会で発表し、その成果は2編の論文として執筆中であり近く投稿の予定である。
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