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アルパイン型カンラン岩のカンラン石中のレリック流体包有物の研究

Research Project

Project/Area Number 61540583
Research Category

Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)

Allocation TypeSingle-year Grants
Research Field 鉱物学(含岩石・鉱床学)
Research InstitutionUniversity of Tsukuba

Principal Investigator

荒井 章司  筑大, 地球科学系, 講師 (20107684)

Project Period (FY) 1986
Project Status Completed (Fiscal Year 1986)
Budget Amount *help
¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Fiscal Year 1986: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Keywords上部マントル / 水 / 炭酸ガス / レリック流体包有物 / アルパイン型カンラン岩体
Research Abstract

マントル起源の固体貫入カンラン岩体中のカンラン石に含まれるレリック流体包有物(RFI)の起源を明らかにすべく岩石学的研究を行なった。まずRFIの普遍性をチェックするために日本の11のアルパイン型岩体、典型的なオフィオライト岩体とされるパブア、トルードス、オマーンのカンラン岩、および海洋底より得られたカンラン岩中のカンラン石を通常の偏光顕徴鏡で詳細に観察した。その結果、すべての岩石においてカンラン石中にRFIを見出し、固体貫入カンラン岩体におけるRFIの存在の普遍性を確認した。また、流体包有物の形成にはいくつかのステージがある事が確認された。すなわち、RFIのうち、個々の包有物が大型で不規則形をなすものは、蛇紋石(リザルダイトークリソタイルよりなる貫入後低温で形成された)の脈に移行する。一方、蛇紋石脈に切られているRFI列の個々の包有物は、四角形または多角形で、カンラン石の結晶構造に支配されている様に見える。分析電顕によるRFIの観察と分析を行うため、岩内岳,幌満,東赤石,大西洋底および比較のために一の目潟産の捕穫岩のカンラン岩のカンラン石をイオン研磨した。電顕下でRFIは母相カンラン石に完全に囲まれ、a軸方向に伸長した四角形から偽六角形の形態を持つ。一方、RFIの構成鉱物は産地ごとに異なる。既ち、岩内岳では蛇紋石+ブルース石、幌満は蛇紋石+ブルース石+マグネサイト、東赤石では蛇紋石+マグネサイト+タルクである。これらの鉱物組み合わせより、各カンラン岩に供給された流体組成の 【CO_2】/【H_2】O比が推定された。東赤石の場合、三波川変成作用時に再結晶したカンラン石にはRFIは全く含まれず、ポーフィロクラストにのみ認められる。この事実は、流体の供給が三波川変成作用以前、おそらくは上部マントルにおいてなされた事を強く示唆する。

Report

(1 results)
  • 1986 Annual Research Report
  • Research Products

    (2 results)

All Other

All Publications (2 results)

  • [Publications] Hisako Hirai;Shoji Arai: Science Reports of the Institute of Geoscienee,Univ.Tsukuba,Sec.B. 8. (1987)

    • Related Report
      1986 Annual Research Report
  • [Publications] Hisako Hirai;Shoji Arai: Earth and Planetary Science Letters. (1987)

    • Related Report
      1986 Annual Research Report

URL: 

Published: 1987-03-31   Modified: 2016-04-21  

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